ご覧いただいてありがとうございます。

 そんなこんなで、ご多分にもれず、関西あたりでの珍道中になったわけですが、先だっての市杵島姫命の要望通り、私も亞実さんの車に乗り込んで、安芸の宮島へ向かいました。

 日曜日でしたし、何年か前に世界遺産に登録されたこともあってか、観光客がずいぶん多かったように思いました。連絡船で10分ほどで、宮島につきます。そこからは遊歩道が整備されていますので、厳島神社まで迷うことはあまりないと思います。

 「神さまが憑依するって言ってもなあ。なにがどうなるんだか。」
みたいに思いながら、歩いていたように思います。亞実さんが言うには、
「市杵島姫命さまが憑依するのに、少し時間がかかるらしいけど、憑依が終わったら、自分でわかるって、神さまが言ってる。」

は?何が自分でわかるんだ?
などと思いながら、それでも、言わば行くしかないので、歩を進めました。

 厳島神社には、市杵島姫命と、その姉の神さまである田心姫命(たぎりひめのみこと)、妹の神さまである湍津姫命(たぎつひめのみこと)、三姉妹の神々を祀っています。この三姉妹の神々は、福岡県の宗像(むなかた)大社や、岡山県倉敷市の阿知(あち)神社など、多くの神社で祀られていますね。

 ところで、私に憑依すると、厳島神社はどうなるんかな、市杵島姫命は不在になるのかな、と素朴に思ったのですが、どうやら「分霊(わけみたま)」を残していく、とのことでした。分霊というのは、ざっくり言うと、神さまのエネルギーが分身の術を使うような話で、同一のエネルギーが分割されるんだそうです。

 その、分霊の準備もとうに終えて、憑依の準備万端で、まだかまだかとお待ちいただいていたそうです。たしか、午後1時半か2時ころに着いたので、ずいぶんお待たせしたことになります。恐縮至極です。

 長くなってきたので、今日はこの辺で。

 最後まで読んでいただいてありがとうございます。続きは、また後日。