パラリンピック最終日。
日本は、金メダル3つに銀1つ、銅は2つですか。
「1つか2つあるかなー。 金は絶対にないから」
言いまくっていたおバカがいました。
今では日本がメダルを1つ獲るたびに、周囲から10人の知り合いが消えていきます。
完全にオオカミ少年状態ですよ。
ツレを信じて、入賞したら報奨金を出しますと約束してくれた企業も慌てています。
3つの金だけで、社長の年収を越えるんですから。
日本選手がメダルを獲得しても、喜ばないんですよ。
予想がはずれたからかと思っていたんですけどね。
フィンランドのサポーターだった。
日本には何の興味もなかった。
元カノがフィンランド人だったんですよ。
東京ドーム150コ分のイチゴ畑農家のお嬢様です。
向こうのご両親は、勝手に結婚まで決めていました。
畑は全部きみのものだ、ってね。
結局、彼女は亡くなったんです。
急性骨髄性白血病で。
ツレが医者になったのと、関係があると思いますよ。
それしかない。
フィンランドのサポーターだとバレた瞬間に、言い訳です。
トヨタはチェアスキーのサスペンションをドイツに提供して、金メダルを獲らせた。
ぼくは、メダルを獲らせたわけじゃない。
開き直るな。
チェアスキー。
アルペン競技座位(下肢障害)スキーのことです。
1本のスキー板といすの四方をサスペンションでつないたもの。
日本では車椅子メーカーが設計・製造しているため、技術的には未完成なんですね。
海外では自動車メーカー、それもF1の技術が投入されているんですよ。
サスペンションは、F1そのものだとか。
だったら、日本もホンダに参加してもらえばいいんです。
マクラーレン・ホンダのサスを取りつければ、トヨタに勝てる。
「それは、ダメだって・・・・・・」
なんで?
「エンジンを積みたがるから。 世界一速いチェアスキーを作るには、V12エンジンしかないと思ってる」
違反で失格か。
先週、ホンダの営業所長がわたしとツレを訪ねてくれました。
2人とも、ホンダのスポーツ・クーペ・ユーザーなんです。
「本社の提案をお伝えに」
なんて言ったと思います?
「エンジンを取り替えましょう」
公道を走る車に、V10エンジンを積む、と。
F1に積まれていたエンジンですよ。
マクラーレン・ホンダMP4/5Bと、ティレル・ホンダ020。
「劇的に速くなりますよ」
国交省と警察がだまってないって。
「パトカーからも逃げ切れます」
まずいでしょ。
「つまり、何をやっても怖くないということですよね」
ツレもたまにはまともなことを言いますから。
「・・・・・・あー、そうかー、そういうことかー。 違反してもいいってことかー」
そこまで考えてなかった。
F1でさえ、今ではV8ですからね。
ホンダV12が16戦15勝という時代もありました。
あれだけ速いと乗っていて楽しいだろうね。
あっ、ちがうなっしちがうなっし。
トヨタがドイツに技術を提供したことと、フィンランドを応援することには何の関係もありません。
応援したいのなら、堂々とすればいいんですよ。
パラリンピックの10日間くらい、元カノのことを想い出しても怒らないから。
ちょっかいを出せるわけじゃないから。
日本だってもっと予算をかければ、世界一のチェアスキーを作ることができたはずです。
ものづくりでは絶対に負けないんですから。
小さな予算で大きな結果は生まれないと思いますよ。
中国よりも、アスリートには冷たい国ですね。
先ほど、クロスカントリー・オープン・リレーという競技を観ました。
日本はエントリーしてなかったんですけど。
参加10ヶ国の金メダルはロシア、銀はウクライナ、銅はフランス。
スポーツというより、頭脳戦ですね。
1周2・5kmのコースを4周、計10kmを最高4人でリレーするんです。
座位(下肢障害:下半身の障害)、立位(上肢障害;上半身の障害)、視覚障害なら(クロスカントリーはこれら3つのカテゴリーしかないんですが)どういう組み合わせでもいいし、男子と女子を混合させてもいい。
1周目と3周目は、クラシカルというスタイル。
ストレートはコースに彫られたシュプール(溝)の上を、スキーの左右を平行にそろえて滑走するもの。
2周目と4周目はフリースタイル。
コースアウトしなければいいというもの。
クラシカルもコーナーだけはフリーなんです。
コーナーをどう攻めるかが、重要な作戦のようです。
ストレートでどんなにスピードをつけても、カーブは減速しないと回れない。
自動車で、カーブはギヤをチェンジするのと同じことですね。
常識の裏をかいたのが、デンマーク。
ドリフトでコーナリングです。
カーレースの発想ですよね。
前部を固定して、後部を横にスライドさせる。
スキーの向きを変えるために減速する必要はないというわけです。
ところが、問題があったんです。
前部を固定するために、前に進む力を失う。
コーナーの出口でストップしてしまうんですね。
ストックを突き立てて、ゼロから走り出さなければならない。
これがとんでもないタイムロスになってしまって。
おそらく、そこまでは計算してなかったんでしょう。
ドリフトを思いついたときに、デメリットを忘れてしまったとか。
みるみる順位を落としてしまって。
もったいない。
フランスは、1・3周を1人、2・4周を1人という2人体制でした。
2人分の体力があると勘違いしたんでしょうか。
おまけに、ロシアを押さえてトップで逃げてることに興奮したスタッフがコースに飛び出して、自国選手の妨害に。
横をロシアとウクライナに抜かれて3位まで落ちました。
プーチン大統領はスタンドで観戦。
アメリカがコーナーでコケると、満面の笑顔。
サルにもわかる世界情勢ですね。
池上さんよりもわかりやすい。
9位を走っていたアメリカがコケたために、最後尾のフィンランドが9位に。
ツレは言いました。
世界の誰もがわかる「漁夫の利」の解説だね。
言うなっし。
トップでゴールしたロシアは、2位で入ってきたウクライナ選手たちと抱き合ってツーショット撮影会ですよ。
カメラを向けられると反射的にVサインをしてしまうんですね、人間。
じゃなくて、これが本当の外交なんだと思います。
政治家の外交なんていらない。
国ではお互いににらみ合い、一触即発状態にあるのにね。
スポーツの持つ力ってすごいですよね。
世界の指導者たちは、彼らに学ぶべきです。
政治って、なんのためにあるんでしょうか?
パラリンピックが終わればオリンピック。
オリンピックが終わればパラリンピック。
パラリンピックは終わればまた・・・・・・。
ずっと続けば、争いはなくなるかもしれません。