「先のことの不安を考えすぎて、特にネガティブに想像しすぎて、カウンセラーから『もはや趣味』と言われました」
と笑っている。
なんてすばらしい。笑えるようになったらこっちのものです。
使える言葉ですね。
私たちの思考・考えは生き抜くための知恵として不安や恐怖のストーリーを出しては、それを反芻してしまいます。
このように言葉やイメージでいったん受け入れて突き放してしまえば、そうなったときの対処として役に立ちます。
別の話ですが、
この前、患者さんが「具合が悪くて帰れるかどうかわかりません」(身体的にではなくメンタル的に)と言うので、
「いいですよ。つらいと思いますので帰れるようになるまで待合室でじっとしていてください。」と言いました。
私たちは帰っていただかないと困るという考えが働いて、「そんなこと言わずにお帰りください」と言ってしまいがちですが、
あえて、じっと座っているように伝えるわけです。
大抵、待合室でじっと座っていることを何時間もできないですよね。
ほどなくその患者さんはお帰りになりました。
こんなふうに、禁止をせずにしていただきたいことと逆のことをあえて促すと、
していただきたいことをしてもらえることがあります。
「逆説志向」として、古い心理学の本に書いてある技法です。

ある患者さんは、「最近お父さんを無視しています。それで母と言い合いになりました。」
と言っていました。
もちろんお母さんとしては、そうしないで欲しいのは当然なので、「そんなことやめなさい」と言うわけです。
それで喧嘩になるのでしょうが。
「無視しても問題ないですよ」「思う存分無視してください」
と伝えました。
たぶんそのほうが、何かのきっかけで逆のことが起こる可能性が高いので。
「やめろ」と言うとその行動が余計強化されます。
この逆説志向はまた、自分にも使えます。
自分に「やっちゃだめ」と禁止することによって、ますます行動が強化されることありませんか??
「いいのいいの。思う存分やっちゃって。」って言ってあげる。
そのときは「もはや趣味」を添えるといいかもしれない。
「あなたが自分を責めるのってもはや趣味よね。いいのいいの。思う存分やっちゃって。」
「あなたが他人を責めるのってもはや趣味よね。いいのいいの。思う存分やっちゃって。」
「あなたが健康を心配して健康情報ググるのってもはや趣味よね。いいのいいの。思う存分やっちゃって。」
って具合に。
そうすると深刻さが消え、気楽さが立ち現われ、
いい方向にいきそうに感じませんか?