「薬物の害から助ける診療。」心療内科・精神科医 松薗りえこのブログ

「薬物の害から助ける診療。」心療内科・精神科医 松薗りえこのブログ

アマラクリニック表参道 〒107-0062 東京都港区南青山3-10-38 1F Tel : 03-6438-9869

お薬をやめていきたい方・お薬以外の根本的な治療を探している方、ぜひご来院ください。お薬を使わないと通院期間も短くてすみます。
お気軽にご相談ください。

他のクリニックでたくさん薬を飲んで、数年間何もしていない20代の患者さんが、少しずつよくなっていくのを見ていると、しあわせになります。

 

 お正月だからといって抱負を持つこともない。

 

 10分先のことすら予測がつかないのだから、

 この一年はどんなふうになるかなんてわからないのだ。

 

 大学時代の友人とランチしていたら、「ここはどこ私は誰」って気持ちになった。

 いっしょに過ごしたときから30年以上の年月があったことすら夢物語のようだ。

 

 この世は夢物語なのじゃないでしょうか。

 

 あまりにも出来すぎている夢物語。

 

 シェアした記憶の断片があり、今シェアしている記憶の断片があり、

 今ここで、いっしょにいるという現実がある。

 

 目の前にいる友人は、時空を超えてやってきたもののような気がして、ものすごくありがたくなったりした。

 

 「出来すぎでしょう」

 

 

 

 好きな言葉がある。

 

 「からっぽで、自由で、自然であれ」

 

 OSHOの本に書いてあったんだけど。

 話した英語が知りたくて、英語の本買ってみたら、

 

 「Be empty, loose and natural.」

 

 Be free.じゃなくて、Be loose.

 

 ますます気に入ったのだ。

 

 時空を超えてかなんなのか。

 動き動いているものに、流れ流れて流されて、

 

 「出来すぎでしょう!!」と叫ぶ新春なのである。

 

 クリニックのテラスにいるのが気持ちいい季節になった。

 

 縁側のおばあちゃんのように暇なときには座っている。

 

 ふさふさの毛虫を久しぶりに見た。

 

 ついつい見入る。

 

 すると、何を思ったか壁を登り始めた。

 

 

 

 

 どこまで行くのか観察する。

 

 

 

 外壁をするする登っていく。器用なもんだ。

 

 

 

 外壁の全貌はこのようになっている。

 

 ついに、てっぺんまで登ったが、すぐにメーターの上に落ちた。

 

 メーターの上でよかったとホッとしたのもつかの間。。。

 

 よほどつるつるしていたらしく。。。

 

 そのままいちばん下まで落ちた。。。

 

 微動だにしなくなったので、死んだかと思った。

 

 死はいつ何時襲ってくるのかわからないものだなあ。。。

 

 先の先まで行ってみたかったんだなあ毛虫。。。

 

 しばし物語の余韻に浸る。。。

 

 そうしたらなんと、10分くらい気を失っていただけで、動き出したの。

 

 元気いっぱいに。

 

 なあんだ。びっくりさせないでくれ。

 

 脳震盪か。

 

 毛虫よ。きみは冒険家だな。

 

 昨日、4人で会食があった。

 

 診療のため一時間遅れて着いた。

 

 慌てて、スパークリングワインを飲み、赤ワインを飲んだ。

 

 酔いがまわった。

 

 上機嫌で話していて、30分ほど経ったところで、

 

 「実はノンアルコールのワインなの」。。。。

 

 だって。

 

 

 

 話を聞くと、接種証明か陰性証明がないとノンアルコールになるって2日前に言われたらしく。

 

 すぐ教えるのはかわいそうだから、しばらく言わなかったんだって。

 

 笑った。

 

 「ひゃ~~。酔っぱらっていた。。。。」

 

 教えられたとたんに、口のなかがぶどうジュースの味に変わっていく。

 

 なんとまあ。

 

 プラシーボでも十分に酔える女なのであった。

 

 薔薇のケーキにひとめぼれして、

 

 

 

 くまちゃんになれる部屋着にひとめぼれした。

 

 

 

 おんなじ色だった。

 

 

 ビルの隙間から朝日が覗いてくるのが、今くらいだと7時前。

 

 リビングに一直線に差し込んでくる、柔らかく、力強く、輝きに満ちている光を浴びていると、

 

 全身の細胞が覚醒していくみたい。

 

 踊り出したくなる。

 

 寝ぐせの髪と寝巻のロングTシャツのままであっても。

 

 お風呂上りのすっぽんぽんのままであっても。

 

 もうすでに春を感じているのは私だけでしょうか。

 

 ゆっくりお散歩しながら歩いて出勤する。梅のつぼみがパンパンに膨らんでいる。

 

 だらだら歩いても、9時10分前にクリニックに着いた。

 

 しばらくして、受付のあかりちゃんが

 

 「先生のほうが先に着いちゃったんですね~~」

 

 って言いながら入ってくる。

 

 「いいの、いいの。お散歩してきたから。」

 

 「わかります。お散歩したくなるの。日差しが、光がキラキラしていますよね、今日。」

 

 そうなのだ。それがわかってくれてうれしい。

 

 「春を感じちゃって。感じちゃって。たいへんよ~~。」

 

 と言っているけれど、寒いから下半身は暖パンなのよね。。。。。

 

 あれ? よくよくみたら、ふたりでお揃いの暖パン履いている。

 

 オフホワイト。XSサイズ。色もサイズもいっしょ。笑った。

 

 「ユニホームだね。」

 

 「サイズもいっしょですね。」

 

 「そう。ダボダボよりも、ぴったりフィットがいいよね。新庄剛志みたいに。」

 

 「あはは。」

 

 そんなわけで、今日はお揃いのユニフォーム姿です。

 

 しかも上に着ているニットも同系色なのだ。

 

 春はもうそこまで来ているのです。

 

 

 

 

 去年の暮れにアロマに詳しいお友達が、「スローエイジングローション」を作ってくれた。

 

 ヘナで染めていた髪の毛を、放置して一年弱になる。ヘナ染めは悪くなかったんだけれど、白髪のところが赤っぽい紫色に染まり、太陽が当たるとチラチラ光って見えた。

 

 このまま白髪が増えていくと、赤っぽい紫色の髪の人になるかもって思ったとき、鬼滅の炭二郎みたいで悪くない気もするが、

 

 「オリジナルの色ってどんなだったかしら」と知りたくなり、ヘナ染めをやめてみた。

 

 やめてみると案の定、白髪がけっこうあった。主に内側にあるので、今のところはそんなに目立たないけれど。

 

 オリジナルの色は。。。説明が難しいけれど、黒くもなく茶色くもなく、微妙なニュアンスでいい。

 

 たまたま目にした白髪ケアシャンプーの説明に、「老化して固くなった頭皮と毛穴が、メラニン色素をシャットダウンするので白髪になる」

 

 みたいなことが書いてあった。あくまでもうろ覚えですが。

 

 しめしめ。

 

 このスローエイジングローションを頭皮に刷り込み、頭皮マッサージのための新兵器とコラボさせてみたら、白髪が減るのではないだろうか。減らないまでも増えないのではないだろうか。

 

 赤ちゃんのように柔らか~くなった頭皮の毛穴に、メラニン色素がダーって流入するイメージが浮かんだ。

 

 年末の女子会でKちゃんに言ったら、ツッコまれた。

 

 「先生~~。医者でしょ~。エビデンスは~~?」

 

 はい。確かに何の根拠もありません。。。。

 

 そんなに期待もしていないし。

 

 そうなったら面白いなと思っているだけなんです。。。。

 

 今日、いつものようにスローエイジングローションを刷り込み、頭皮を柔らかくするマシーンを使っていたら、

 

 「なんか減っている気がする」

 

 このまま、メラニンがダーッと毛穴に流入し、黒い毛が生えて来そうな気がする。

 

 ノーエビデンスですが。

 

 さて、着物で初出勤。

 

 「なんかやる気ないなあ。4日の10時に来るなんてさ、患者さんのほうがやる気あるかもね。。。」

 

 なんて話していたら、診察室にお花が活けてあるのが目に留まる。

 

 うちに勤めてくださっているもう一人の受付の方が、お休み中にわざわざ来て活けてくれたみたい。

 

 たちまちやる気になった。

 

 

 

 ノーエビデンスなのだ。

 

 この世はマジックなのだ。

 

 エビデンスなんて頭のなかにないほうが、驚きをもって起こることを眺められる。

 

 「こうあるべき」という期待を超えたところに、至福があるのではないだろうか。

 

 ちなみに、左側のエアプランツは私が活けました。。。。この違い。。。

 

 あけましておめでとうございます。

 

 先日、お友達と銀座でごはんを食べる約束があった。

 

 髪を切り、着物に着替えても約束まで時間があったので、灯屋2へ行った。

 

 襦袢をね、買おうと思って。目当ては襦袢だったんですよ。ふらっと出かけた。

 

 そうしたら、出逢ってしまったの。

 

 あるお着物に。

 

 お店がその作家さんの「こっそりフェア」みたいになっていて。

 

 声をかけられていなかったんだけれど、図らずも参加させていただくことになった。

 

 驚くことに希少なその方の作品がいくつかあって、購入希望者はその日までに名乗り出て抽選するシステムだったのです。

 

 最初はピンとこなかったんです。

 

 たぶん格子柄が見慣れていなかったこともあるのだろう。

 

 着たこともなかったし持ったこともなかったし。

 

 朱、という色にもなじみがなかったし。

 

 着物の上から羽織らせてもらったので、着ぶくれして不格好に感じたし。

 

 でも、そのままぱっと鏡を見たら、生地がピカピカ光っている。

 

 養蚕が盛んだった頃の絹織物は、このような美しい光沢があると教えていただいたが、

 

 加えて、

 

 一見、素朴な格子柄のなかに、たくさんの色が織り込まれていて、色と色とが共鳴して光っている。。。。ように見えた。

 

 反射して、反射して。光が舞っていた。

 

 顔をあげてみる。正面から顔を覗き込んでみる。

 

 そうしたら、なんと。

 

 こんなことを言うと面映ゆいのですが、、、、顔がかわいくなっていた。

 

 「かわいい」

 

 自分の顔は好きですよ。若いころは大嫌いだったけれど、ずっとつきあっているうちに愛着が湧いてきて、

 

 今や世界で一番の理解者でファンである。

 

 でも、そんなことを超えて、ただシンプルに、普段鏡を覗き込んでいるときとは明らかに違う、

 

 「初めて見る」かわいさだった。

 

 もしかしたら好きな人の前にいるときには、こんなふうにかわいくなっているのかしら。

 

 自分では見られないけれど。

 

 55歳。愛なんて語るのはおこがましいまだまだ半人前の未熟者です。

 

 しかしこの言葉を、この着物を表現するときには使わせてもらってもいいようにおもえた。

 

 愛をまとうと愛になっちゃうんじゃないの。。。。

 

 この着物の力を借りているうちに、いつしか愛に近づけるのかしら。

 

 なんてことを、つらつらおもう、今年の暮れでした。

 

 

 

 日曜日に大阪で忘年会があった。

 

 忘年会のためだけに大阪へ行く。

 

 着物をもっていって、ホテルで着替えようと思っていたが、

 

 午前中にお友達のお家に集まってランチをする予定が入ったので、着ていって、着物のまま新幹線に乗った。

 

 背もたれにだらりともたれかかるのがやりにくくて、上半身を立てたまま座っていたので、腹筋が鍛えられた。。。気がする。

 

 誰もそんなこと期待していないんだけれど、着物で飲み会に行くと、勝手に「出張ママ」な気分になる。

 

 前世は芸者だったのじゃないだろうか。

 

 とはいえ、人を楽しませようという気持ちは全くなく、むしろその気になって楽しんでいるのはこっちなので、有難迷惑かもしれない。

 

 あまりにもくつろぎすぎて、大阪にいるのを忘れ、このままタクシーですぐにお家に帰れるような気分になっていた。

 

 二次会のバーで、右に歯医者さんA先生、左にはお医者さんB先生。3人のトークはいつしか、「見える先生」の話になっていた。

 

 すごく「見える先生」がいるんですって。おふたりともその先生のことよくご存じで、B先生が明日呼ばれているっていうので、名前と生年月日を書いた紙を渡させていただいた。

 

 面白いなあ。

 

 「この人、この会クビ!!」って言われたりして。

 

 翌日の昨日、その先生から共通のTeams経由でメッセージが来たが、なぜかTeamsが開かなくなっている。

 

 でも、そのメッセージがどうしても見たくて。。。

 

 Facebookをしばらく閉じていたのは、「パスワードが危険にさらされている」っていうエラーメッセージが頻発していたからなんだけど、

 

 その先生とコンタクトをとるために、またFacebookを再開して、お友達申請して、メッセンジャーに送ってもらった。

 

 「見える先生」はその生年月日と名前を書いた紙を触っただけで、

 

 「これを書いた人のエネルギーは普通の人の2.5倍はある」って言ったんですって。

 

 2.5倍。

 

 

 

 2倍でもなく、3倍でもなく、2,5倍。。。。笑った。

 

 東京に来た際には、うちのクリニックに電話してみるっておっしゃってくださったらしい。

 

 ってことでまたFacebook復活しました。

 

 17時20分に待ち合わせだったのに、16時20分と間違えて早く着いてしまった。

 

 久しぶりに逢うお友達だし、ちょっと飲んだ後にライブハウスへ行くことになっていて、そのライブも楽しみだった。

 

 楽しみすぎて、頭のなかで勝手に待ち合わせ時間を早い時間にすり替えたのかな。

 

 さて、高円寺。

 

 ふらっとガード下を入っていく。むげん堂は閉まっている。移転したのかしら。

 

 この時間でもやっているお店あるよね。

 

 そうそう。駅近には赤ちょうちんがたくさんあって、外の席でみんなが楽しそうに酒盛りしている。

 

 いいなあ。あんな週末、よく過ごしていたよ。

 

 ほどなく、シースルーの立ち飲み屋さんを見つける。何人かの方が和気あいあいと飲んでいらっしゃる。

 

 カウンターのなかには女性がひとり。

 

 「入りやすそう」

 

 で、お邪魔しました。

 

 かかっている音楽が「ラモーンズ」。パンクロックが好きな一時期とても仲良しだったお友達のことを思い出した。

 

 なんか、この音楽、高円寺に帰って来たって感じになる。

 

 小一時間でしたが、楽しくお酒を飲ませていただきました。ありがたい。

 

 それから、40年も仲良しの友達と、30年以上も仲良しの友達と。

 

 なんていうか、1年とか2年離れていたとしても、何も変わらないのだ。

 

 ものすごく遠くまで、ものすごく長い時間、冒険してきたように錯覚してきたけれど、

 

 いつだってハートに流れるバイブレーションは変わりなくて、

 

 そのバイブレーションが今ここで最愛の人たちとのハーモニーを奏でるの。

 

 どこへ行っても、誰といっしょでも、どんな仕事をしていても、ふたりでもひとりでも、どこに住んでいても、何をしていても、

 

 そういう外側の部分は全然たいしたことではなくて、

 

 波長っていうか微妙なリズムが合うことが、喜びなんだよね。

 

 ある人といっしょにいて、ある場所にいっしょにいて、あるリズムの中で、喜びのハーモニーに満たされるのはすてきなことだ。

 

 そんなふうに感じさせてくれる体験が最近よくあって、幸せです。

 

 高円寺の駅のホームで、踊りながら帰る。

 

 酔った友達が逆方向なのに、いっしょに電車に乗りそうになる。

 

 じゃあまたね、高円寺。

 

 朝起きたら、いつもよりも寝不足なのに、顔が笑っていた。

 

 

 

 

 

 注射する人もいるから、割烹着持って。

 

 空は青い。着物を着るのにちょうどいいい気温。

 

 まだまだ時間がかかるけれど、最近は着るまで一時間半に短縮。

 

 

 

 何もエクスキューズせずに、普通に診察してみよう。

 

 

 

 夜はひみつの場所に出かけよう。