患者さんを良くしようと思って
医者は毎日仕事をしているわけだけど
思いもよらず
もしくは
想定されている範囲内でも
悲しくも合併症が起きてしまうことがある
確率が少ない合併症でも
起きてしまえば
患者さんは
何で自分が
って思うだろうし
医者が悪い
って考えに至ることも理解できる
例えば手術後に感染症が起きたり
血栓症が起きたり
薬の副反応で具合が悪くなってしまったとき
最悪のケースでは死亡という事もある
こういった合併症が起こった時に
医者は何を考えるか
それは
ただただ悲しい
って事だけ
良かれと思って患者さんに行った治療が
思わぬ結果になって喜ぶ医者はいない
どうにか出来るものなら努力をつくすけど
どうにもならない場合もある
オレの先輩が
手術後の合併症がおきて患者さんの家族に非難されたときに
一番つらいのは患者さんだろうけど
その次につらいのはオレだ
って話したっていう逸話があるけど
まさにそうなんだよね
残念だけど医療は万能ではないんだよ
だから
もし自分や自分の家族が不幸にも合併症を起こしてしまったとき
医者や医療者に当たりたくなるのも分かるけど
医療者も悲しい
残念だ
って思っているって事を少しでも思い出してほしいのよ
難しいのは分かってるんだけどね