最近はそこまでこだわらなくなってきてるけど

 

昔は

 

医者になった以上

 

大学院を出て

 

医学博士を取っておくものだ

 

という風潮が強くあった

 

将来

 

開業するにしても

 

大学に残るにしても

 

大学院はいかなくちゃいけないし

 

医学博士

 

って名称がつかないと

 

カッコがつかない

 

的な風潮ね

 

おのずと

 

医学博士を与える立場の教授たちの権限が強くなる

 

そうやって

 

白い巨塔が出来上がってたんだね

 

まぁ

 

研修医の義務化に伴い

 

大学以外の病院で研修する医師が増えたこと

 

厚生省が医局解体に動き出したことによって

 

だいぶそういう考えは薄れてきたんだけど

 

それでも

 

大学に残って学会で名前を成したいという医者にとっては

 

医学博士を取らないわけにはいかない

 

昔から

 

医学博士は取っても飯は食えない

 

って言われる

 

ジジイたちは

 

足の裏の米粒

 

とか言うよね

 

取っても食えないって意味

 

寒いギャグやで

 

俺はそうは思わないけどね

 

前にも何度も書いたけど

 

医者ってのは基本的に修理屋

 

何かが壊れている

 

何かが不具合になっている

 

だから仕事がある

 

マイナスをゼロに戻す仕事なんだよね

 

一方で

 

研究して論文書いて博士を取る

 

っていう作業は

 

ゼロからプラスを作る仕事

 

これは

 

医療経営や

 

自分がチームリーダーになった時に必要な思考回路

 

だから

 

診療だけでなく

 

研究をするってのは

 

医者にとってバランスのいい思考回路を作るためには必要だと思うわけ

 

俺は

 

大学院出て博士を取る勉強をしたからこそ

 

いま飯が食えてると思ってるよ