オレらが医学生のころ
まぁ
20年前くらいには
皮膚科とか
脳外科とかの教授が
ジェネラリストは意味ない
とか言って
個別の科の勉強を極めるように
学生に教えていたもんだ
だから
同じ内科でも
循環器
糖尿病
消化器
肝胆膵
なんて
細かく分かれちゃって
それ以外は
私の専門ではありません
って顔している医者が増えちゃったんだよね
あまりに増えちゃったもんだから
多様性がなくなっちゃって
医者はいるけど
患者のニーズにこたえられない
って感じになっちゃった
それで
地方ではますます専門医だけいても
一般的な病気を診る医者が減っちゃった
だから
総合診療医
なんて分野が出来てきたんだよね
昔は
ジェネラリストが当たり前だった
それを否定して
ジェネラリストが絶滅危惧種になっちゃったために
あえて
そういう総合診療をする医者を作ったってわけ
オレは
地方で医者やってるから
総合診療医だなんて思ってないけど
患者に求められれば
風邪の薬も出すし
皮膚科の薬も出すし
目薬も出すし
頭のCTも診るし
肺炎の治療もするし
関節に注射もする
もちろん
自分の専門分野ってのをしっかり持ってることは大事なんだけど
それ以外は診ません
って医者が多すぎるんだよね
ちょいとサービスして
分からなければ本でもインターネットでも調べて
対応してあげれば
あえて
総合診療医
なんて御大層な名前にしなくたって良いんだよ
医者が
患者に対する優しさを忘れちゃった
って事なのかもね
誰のために診療しているのか
ほとんどの医者が
自分のためになっちゃってるんだよ
患者の声に少しでも耳を傾ける姿勢を忘れなければ
誰だって
総合診療医になれるんだよ