脳卒中

 

って言葉も最近使わなくなってきたけど

 

つまりは脳にある血管の障害による病気

 

脳の血管が詰まって、脳が壊死するのが脳梗塞

 

脳の血管が破裂して、脳の中に出血するのが脳出血

 

脳と頭蓋骨の間に出血して脳を圧迫してしまうのがくも膜下出血

 

いずれにしても

 

日本人の死因では常に上位に入っているし

 

死なないまでも、一生残る後遺症

 

麻痺

 

言語障害

 

意識障害

 

が人生を大きく左右することになるよね

 

んじゃ

 

なんで脳卒中になると

 

治らないか

 

それは

 

中枢神経には回復する能力が低い

 

って事なんだよね

 

俺が医者になったばかりのころなんて

 

末梢神経も回復しない

 

って言われていたけど

 

最近は末梢神経の回復は見込めるが、中枢神経(脳や脊髄)の回復能力は低い

 

ってのが医学の基本になっている

 

まぁ、色々な研究はされているけどね

 

実際に治って、前よりすごくよくなりましたね

 

ってレベルになるのは

 

しばらくは無いだろうね

 

人間の体には治るところと

 

治らないところがある

 

それは

 

血流があるかどうか

 

細胞が分裂する能力を持っているかどうか

 

によって決まる

 

脳の神経細胞のように高度に分化して、特殊な能力を身に着けた細胞には

 

血流も乏しいし、どんどん分化して回復する能力も乏しいんだよ

 

たとえば

 

同じことは目の角膜にも言える

 

一回、目に穴が開いちゃったら治らないだろうってのは一般の人でもわかるよね

 

それは何でか?

 

同じく、角膜には血流もないし、細胞分裂能力もないからなんだよ

 

その代わり、体の中なのに

 

透明な固い膜としての特殊能力を持っている

 

角膜に血管が張りめぐらされていたら、目見えないでしょ?

 

 

医学の進歩に挑戦していくことはとても大事

 

だけど

 

現実を見つめる事も大事だね