哀しい勘違い。。
昨日は暑いくらいのいいお天気でした。日曜日は午後から曇天の予報だったので、暖かいうちにと思って、昨日の土曜日に、母を散歩に連れ出しました。いいお天気で、寒がりの母でさえ、外に出たとたん、「あぁ、気持ちええ~♪」とつぶやいたほど。車椅子を押して歩き始めると、「まぶしいわ」と手をかざして日差しをよける。実は私、自分の帽子を忘れたんです。取りに帰ろうかとも迷ったけど、母の帽子を借りればいいかと思って帰りませんでした。だから母は帽子なし。髪の毛ボサボサすぎますね(笑)私が帽子を脱がせたせいで、ちょっと変になってしまいました。今回の目的地はウチのお墓のある池。お墓までは車椅子では無理だけど、お墓の見えるところまでは行ける。行きは問題なしでした。母は機嫌よくいろいろおしゃべり。私の知らなかったことを教えてくれたり、知っている家の人のことを話したり。。ところが坂道になると、「大変やから私が降りて歩くわ」と言い出す。すっかり元気なころの気持ちになってしまったらしい。今や歩くことはもちろん立っていることさえ出来ないのに、歩くつもりになっている。「歩かなくても大丈夫だから」と切り抜けたんですが、帰ろうとして施設の方向に曲がろうとすると、「道が違う」と言い出した。「こっちの道をまっすぐやのに」母は家に帰るつもりになっている。すごくよく知っている場所に行ったもんだから、哀しい勘違いが生じてしまった。「こっちは遠回りになる」と言い、「これ西に向いて行きよるやろ。どこへ行くん」施設に行くんだと言っても、施設のことを忘れている。なんとか気をそらせようと、立ち止まって花を見せる。その時は一緒になって綺麗だと眺めているけど、歩きはじめるとまたすぐに「もう家がないんな。家を売ったんな」とはじまる。自分が施設にいることも忘れているらしいので、「大丈夫」と言うしかない。そんなこんなで施設にたどり着いたのですが、なんとも悲しい別れになってしまいました。施設の側でも何か忙しそうで、慌ただしい別れになってしまい、母の手をにぎって別れはしたものの、いつものような満足顔じゃなく、不安そうな顔だったのが・・・気がかりでした。なまじ家を実感として思い出させたことがマイナスに作用してしまった気配。私の配慮が足りなかったと、胸の痛む思いでした。