QOLを高めたくても医者がいない!!
QOLって何?と思いますよね。私も思いました。がんの世界では常用されているけれど、一般的には、QOLと言われても理解できないのに、なんで日本語で言わないのかな~生活の質という分かりやすい日本語があるのにな~がん患者は圧倒的に年齢層が高い。年寄りが多いんですよ。それなのに医者は平気でQOLなんて訳の分からない言葉を使う。それ何のこと?と聞き返す患者は少ないような気がします。理解できないままうなずいてしまう人が多いのではないでしょうか。さすがに勝俣先生は「生活の質」と日本語で言うし、緩和のドクターも同様。患者さんへの配慮のありなしが、QOLという言葉に象徴されている気がして、タイトルにあえて使いました。腫瘍内科医はがん治療の専門家ですが、あくまで治療を目的としているから、抗がん剤を使用する。そして抗がん剤には副作用があるから、いろいろな不具合がでて体調は悪化。どうしたって生活の質は低下する。抗がん剤治療を受けながら早期から緩和ケアも同時に受診していれば、抗がん剤で低下した生活の質を高めることができる。治療を受けながらも、よりよく生きることができる。緩和ケアは決して最後に受けるものではない。しかし問題があります。早期緩和ケアの有効性を知って、受診したいと願っても、受け入れてくれるところが少ないんです。緩和ケアの専門医が少ないからです。調べてみたら全国で300名ちょっと。私の住んでいる香川県には1名しかいない。痛みは体力を低下させ、生活の質をさげるとわかっているのに、それに対応できる医者が少ない。痛みで苦しむがん患者さんがたくさんいるのに、痛みをコントロールできる医者がいない。確かに東京には52名とたくさんいるし、神奈川が18名。びっくりしたのは大阪が23名、京都は12名なのに、兵庫には26名もいるんです。緩和ケア医の数は文化度と関連しているのだろうか?がん患者さんは増加しているし、痛みに苦しむ他の病気だってたくさんあるのに、緩和ケアのドクターの数は圧倒的に少ない。需要があるにもかかわらず、なぜ緩和ケア医は増えないのか。死とむきあう仕事だから、でしょうか。医者を目指す人たちも死はさけて通りたいのでしょうか。すべての人に必ず訪れる死。目をそむけずに直視すべき時期だと思います。ひとりでも、ふたりでも、緩和ケアにたずさわる医師が増えてくれますように!!心ある医者は様々に行動してくれているけど、一向に増えないのが現実。嘆いていてもはじまらない。早期緩和ケアを受けたいから、受け入れ施設を増やして欲しいと、患者の側から繰り返し声をあげることが大切ではないか。そう思ってこの文章を書きました。