勝俣範之先生は腫瘍内科医です。
腫瘍内科医はがんの専門家。
でも、がんになった頃の私は腫瘍内科なんて聞いたことがなかった。
腫瘍内科というジャンルがあることさえ知らなかった。
だから最初は婦人科にかかりました。
閉経後の不正出血を一年も放置したことに医者は驚き、
なんでこんなになるまで放っておいたんですかと言われ、
近藤誠さんを信じて放置していたけど、
この本を読んで意見を変えたと説明したところ、
ドクターは「ぼく勝俣先生と親しいんです。あなたのことを伝えておきましょう。きっとお喜びになると思いますよ」
そして次の診察の時、
「勝俣先生が喜んでいらっしゃいましたよ」
そんなやりとりがありました。
著者という遠い存在だった勝俣範之氏が、
急に「生きた人間」になった感じ(笑)
その後も主治医が勝俣先生の話をするので、
物は試し、
「抗がん剤は勝俣先生にお願いできるでしょうか」と言ってみました。
私は抗がん剤など受ける気はなかったので、
ちょっとしたリップサービスです(笑)
「それは無理でしょう」即座に否定されました。
病院と言うのは縦割り。
婦人科の患者は抗がん剤も婦人科で診る。
そう説明されたけど、ちょっとだけ粘りました。
抗がん剤を受ける気もないのに、なんでだろうと自分でも不思議ですが、
「交渉」が好きなせいかもしれません。
ダメと言われたら押したくなるタイプです(笑)
勝俣先生の本と出会わなかったら、
手術も受ける気にならなかったからと、
少々強引に押してみたんです。
「お願いしても受けてくださらないと思いますよ」と明言され、
交渉不成立、私の負けだと諦めたのですが、
次の時、
「勝俣先生が引き受けてくださるそうです」
びっくりしました。
ダメだと言ったにもかかわらず、
話を通してくれてたんです。
というわけで婦人科の先生がメッセンジャーボーイになって縁をつないでくれた(笑)
しかし勝俣先生は日医大ではあっても武蔵小杉病院の方。
私は日医大千駄木の患者。
接点はないはずなのに、
この当時は週に一度、
千駄木にいらしていたのだった♪
本当にラッキーでした。
こうして私は偶然、
勝俣先生に出会うことができたのでした♪
腫瘍内科医は抗がん剤の専門家。
だから副作用対策もきっちりできる♪
同時期に同じ治療を受けた人たちが副作用で苦しんだ話を、耳にして驚いたものです。
私は吐き気など皆無だったのに、
外科で抗がん剤を受けた人たちは、
けっこうな人数がムカムカや嘔吐に苦しめられていたのでした。
腫瘍内科医は、がんの専門家。
検診でがんを疑われたらまずかかるのは腫瘍内科!!
腫瘍内科医はまだまだ数が少ないらしい。
がん患者の数はこんなに多いんだから、
たくさんの腫瘍内科医が誕生するよう心から願っています。
がん患者にとって、
腫瘍内科医って本当に心強い存在ですから♪