古い知り合いに

フランス中世の研究者がおりまして

(日本人です)

 

中世というのは5世紀から15世紀まで

つまりルネサンス前まで、ですね。

「中世の頃は自分という意識がなかったんだよ」

そう教えられたのははるかな昔。

パリの自宅に食事によんだ時の事。

 

私は40代でした。

 

その時の驚きを鮮明に覚えています。

我が家の食卓についていた彼の表情まで覚えています。

 

そのくらい驚いたんです。

 

そして今でも

「自分」という概念がないというのが

どういうことなのか理解できない。

 

個性を何よりも尊重するフランス人に

「自分」という個の意識がなかったなんて。。

万葉集に収録されているのは

7世紀後半から8世紀後半までの歌です。

 

つまり中世なわけです。

 

万葉集の最古の歌は仁徳天皇の皇后の歌。

 

ところがコレ

似たような歌がいくつもあるらしい。

 

当時、歌はみんなの共有財産。

個人意識が低いから

盗作なんて言われることもなかったらしい。

 

日本もフランスも

似たような状況だったってことか。

 

という個の意識は

何より大事と思っていたし

 

最初から人間に備わっている本能だと思ってた。

 

そう思いこんでいたけど

どうやら違うらしい。

 

自分という意識がないなんて

どんな感じなんだろ。

 

すっごく不思議な気分です。