NHKにラジオ深夜便というのがあるらしい。

 

民放の深夜放送の視聴者は若者だけど

NHKの場合は年寄りが聞いているらしい。

 

民放の深夜放送はにぎやかだけど

NHKは静かなので高齢者に受けたそうだ。

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高齢者には睡眠障害が多い。

 

眠れなかったり

夜中に何度も目が覚めたり

真っ暗な早朝に目覚めてしまったり

 

そんな時は時間の流れがゆっくりになって

自分だけが世の中からも

時の流れからも

取り残された気分になる。

 

私は30代のころのパリで

子供たちを日本人に育てたい

子供たちの日本語を守りたいと願い

常に家に縛りつけられて

(自分でそれを選択したんだけど)

 

友達皆無の数年をすごし

フランス語で表面的な会話をするだけで

家族以外の誰とも親しく会話することなく

孤独感にさいなまれていた。

 

私が子供たちを日本人にするために

さまざまな苦労をしていた時期

日本の友人たちは着々とキャリアを築き

自分ひとりが取り残された感を

嫌というほど味わったので

 

高齢者の孤独感や

取り残された感

その身を噛む辛さはよく分かる。

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そして現在の私自身も

近い将来

夜中の孤独感を味わうだろうと予測できる。

 

そうなったら私も枕元にラジオを置いて

NHKの深夜便を聞こう。

 

暗がりに響くラジオの声。

 

想像しただけで

少しだけ窓が開いた気がしています。