東洋の魔女って分かりますか?

 

64年の東京オリンピックで

 

金メダルをとった女子バレーのチームです。

 

監督は「鬼の大松」

 

ものすごい練習ぶりで

 

キーワードは根性。

 

根性という言葉は日本中をかけめぐり

 

何年間も日本人の精神の象徴でした。

 

根性がもてはやされた時代。

 

歯を食いしばってがんばることが求められた。

 

当時は学校の部活でもうさぎ跳びは必須。

 

どんなに喉がカラカラでも

 

水なんか飲ませてもらえなかった。

 

根性なしだった私は1ヵ月ともたずに脱落。

 

いいや、別に。

 

根性なくてもいい。

 

と開き直ったのは

 

根性って

 

人を閉じこめる堅苦しい檻のように思えたから。

 

硬くて狭い檻のような箱に閉じこめられて

 

息ができなくなるのが根性という縛り。

 

とにかく根性ナシに成功ナシの時代でした。

 

私は成功よりも自由の方が大事だったんです。

 

気ままに生きていたかった。

 

でも日本は根性でがんばって

 

経済的実力をつけていきました。

 

日本人は燃えていたんです。

 

「日本にはタクシーある?あ、知ってる。人が引っ張って走ってるんだよね」

 

と言っていたフランス人が

 

日本は金持ち国と認識するようになりました。

 

日本は最高に熱かったんです。

当時はマンガも「根性」なしには成立しない。

 

星飛雄馬も

 

アタックナンバーワンも

 

あしたのジョーも

 

すべて根性抜きには語れなかった。

 

それなのに今や

 

アスリートたちは楽しむようになっている。

 

どの競技の選手たちも楽しむことを最優先。

 

根性はどこかへ消えてしまった。

 

私は根性を好きなわけではないですけどね。

 

どちらかと言えば嫌いなんですけど、

 

それでも日本人の価値観が

 

ガラリと変わってしまったのは

 

不思議でたまりません。

 

根性はどこへ消えてしまったんだ?