私の若い頃、
クロマイ裁判やサリドマイド事件がありました。
新聞雑誌で大々的に報道されていたんです。
安全が担保されて承認され、
多くの医師が処方した薬剤、
抗生物質のクロロマイシンや妊婦さんにもOKとされていた睡眠薬のサリドマイドが
重篤な副作用を引き起こした。
これは衝撃でした。
役所が認めた薬でも盲目的に信じるのは危険。
まだ医薬分業になってなくて、
儲け主義の医者たちが薬を過剰に処方するのも問題になっていました。
私はそんな現実を身をもって実感した世代です。
そして、
山崎章郎『病院で死ぬということ』
1990年に上梓されベストセラーになりました。
病院での最後がいかに悲惨か。。
悲惨すぎました。
病院で死ぬのだけは避けたい!!!
痛感したんです。
病院にも医者にも近寄りたくない。
そう思っていたから
近藤誠さんの「がん放置説」は渡りに船だったわけです。
その山崎医師が大腸がんになったのは2018年。
その半年後には肺転移もして、
副作用の強く出た抗がん剤治療を断り、
トンデモ医療を実践したり推奨していると批判されたりしましたが、
今年で丸4年。
山崎医師は元気で、
緩和ケア医としての訪問診療を続行。
がんとうまく共存しているようです。
在宅で亡くなることを希望する人は、
05年には13万人だったのが、
21年には25万人。
確実に増えています。
でも現実には自宅で亡くなる人は17.2%で、
病院死が65.9%らしい。
圧倒的に病院で亡くなっているんです。
つい救急車を呼んでしまったり、
自宅介護の条件が整わなかったりして、
病院へ運ばれてしまうんですね~
私。。。
いったん出来上がった医療不信は根深くて、
医療を信じる方に傾いたりもするんだけど、
揺り戻しがしばしば起きます。
どうすれば自然に死ねるんだろう。
自分の死について、
死に方について、
選択するのは結局は自分自身。
責任は自分にあると覚悟しなおしています。
覚悟してどうなるものでもないのだけれど。。
ところで勝俣先生がEテレのチョイスに出演します。
8月27日7時~
日曜日の夜です。
見てくださいね~♪