遊女を投げ込んだというお寺があります。
吉原を歩いているうちに、すっかり遊女の気分になってしまった私(笑)
自分が重なるわけだから、他人事ではありません。
遊女の行く末を最後まで見届けなければ。。
というわけで最終目的地は浄閑寺でした。
もちろん歩きで行くわけですから、途中でもいろいろあった。
町内会でしょうかね。
清掃作業のグループを見かけました。
大人数がいっせいにお掃除している姿は奇妙というか、
通るのが申しわけないような迫力があって、
小さくなってコソコソ通りました。
おおっ、鳳神社はここなのか~と驚いたりした。
ぜ~んぜん迷わず、
スマホにたよらず到着できるってとこが我ながらスゴイ(笑)
これ、一人だからできるんですよね。
たぶん集中した状態になるから勘が冴えるんだと思う。
誰かとおしゃべりしながら歩いてたら、
絶対にこうはいかない。
勘を目いっぱい働かせて、浄閑寺に到着。
投げ込むと言われたら、
井戸に投げ込むんだと思いますよね。
崖からだったら「投げ落とす」だし、
谷底になら投げ込むかな。
「投げ込む」には水のイメージがつきまとう。
だから、つい、井戸を探してしまった(笑)
ここ↓には井戸などなさそうだ。
井戸はどこにあるんだろ?
まさか埋め立てられた?
いくら深い井戸でも遊女を何人も投げ込んだら満杯になるだろうし、何より凄まじい腐臭が漂うにちがいない。
臭さにたじろいで埋めてしまったのかもしれないな。
と納得しつつ、しつこく探す(笑)
この下にあるのかな↓
横にまわり後ろにまわって台座の下をのぞき込むけど、
ない。
この下に何かありそうな気がしたんだけど、何もなかった。
このお墓、「若紫」↓ですよ。
花魁のお墓にちがいない、と大興奮。
土葬にしては空間が狭いから火葬されたってことか。
↓こんなのもあった。
遊女像ですよね。
お顔立ちはいかにも若い。
ほうれい線がないではないか!!
てことは30代かもしれませんね。
苦界。
よっぽど辛くて苦しい世界なんだろうな~
私にはその辛さを想像することができないけれど、
希望も夢も持てない人生だったのかも。。。
井戸探しに熱中したバカな私。
最初にコレ↑を読むべきだった。
井戸に投げ込まれたのではなくて、
投げ込み同然に葬られたという意味だった。
私が浄閑寺にいた間に4組のガイドツァーと出会いました。
参加者はほぼ全員が男性。
やっぱり遊女に興味を持つのは男性ってことか。
ガイド付きだといろいろ教えてもらえるけれど、
思いに浸って、じっくり味わうことはできない気がする。
ささやかな紅葉だけど↓無常という言葉が浮かびました。
いつかはおとずれる自分の死。
私も必ず死ぬのだと改めて覚悟する吉原歩きでした。
ほんとは死にたくないけどな。。(笑)
ディマンシュもオセアントもオーガニック原料を使っています。
色や香りの調整をしていないため、
ロットごとに色や香りが異なる場合があります。