作者:マンマミーア
キミコは元気なんですけど、ちょっと忙しいので・・・・ブログをさぼっています。お赦しください。
30年ほど前、初めて海外に出た時のこと・・・・
英語には自信があったものの、 寒いので毛布を下さいという一言をなんども口の端まで乗せながらついに言えず、ラッチをバチンバチンと閉めて行くスチュワーデスをうらめしげに見つめるばかりだったなあ。
当時はアルコール類はエコノミーでも無料でサービスされていたのでえいっ、飲んじゃえ!
とばかり次から次へビール、ブランデー、ウィスキーロックと飲みついで体を温め続けた。
結果、現地で迎えてくれた父と夕食をとるも、ほとんど食べられず、挙句夜中にすべて胃の中身を
出してしまうという苦しい思いをしたことが、懐かしく思い出される。
そんなつまらぬことだけではなく、異国を体験するという好奇心が胸いっぱいにひろがり
何かうれしい圧迫感に押しつぶされそうな気持ち。そして心昂ぶり、絶対眠ってなるものか、
この飛行時間を大事にしよう!!と一つ残らず見ていようとしていたあのころを・・・・。
あれから何度か飛行を体験した今でもそれは変わっていない。
ガーッとスピードをあげて走り出し、ふわっと浮いた瞬間から斜めにどんどん上昇するとき、
窓から目がはなせなくなる。上からみる飛行場がだーいすき。周りの家々が小さくなっていくこの景色がだいすきだーっ!! ちょっと変かな?おかしいかもしれないが・・・やはり今も変わっていなかった。
あぁ、離陸しているのだー。
まだ水平飛行まで達しないうちに、がちゃっとシートベルトをはずす音がして、前の方からおばさんがウロウロ歩きながらやってくる。フンフンと軽~い調子でお手洗いに向かって行く。
ど~してサインを確認せずに立ち上がれるのか不思議。
やっと水平飛行になって安全確認ができたら、F/A(フライト・アテンダント)たちがにわかに動き出し、まず飲み物のサービスがはじまった。ワゴンが行ったり来たり、配り終えたらすぐにまたゴミ集めにいく。
そして、次に食事の配給。食べ終えたら片付けをさっさと終え、窓という窓をしめてまわり、(窓は開けられないものではあるが) さ~ぁ、もう寝なさい!と言わんばかりである。考えてみれば成田を発ったのは13時すぎ。
そして今はすでに3時半を過ぎそろそろ暗くして寝ておかなければ、あと10時間もある飛行に耐えられないかもしれない。
出発して8時間たったころ、モニターはハワイ上空あたり。
少し、窓をあけてのぞいてみるが島のひとつもみえない。
あったりまえ、夜中です。ガッカリダヨー! サンフランシスコ湾に達するころまではみんなぐっすり?睡眠。
途中赤ちゃんに通路をはいはいさせていたお母さんがいたとMr.Dがいっていた。彼には1歳の姫がいるのできっと特別の思いでみていたのだろう。
私も、赤ちゃんをだっこして薄暗い通路を行ったりきたりしながら寝かしつけていた母親を見て、
子ども連れで太平洋を渡るのは容易ではないと、つくづく感じていた。
成田を出て、10時間ぐらいたったころおそらくカリフォルニア上空であろうか、うす黒い山々や 家々の明かりがポツリポツリみえてきた。
アメリカの人々の一日が始まりだしたんだ、と妙に感激してしまった。
3時間後ついにテキサス州ダラス、フォートワース空港に到着。曇りで寒い今日2回目の朝9時半だった。
と、いってもトランジットだけであるのだが・・・一応入国することになる。
米国の入国審査はうわさほど厳しくはないものの緊張した。
「NEXT!」と怒っているみたいに呼びつけられて、ビビリながらもにっこりと「HELLOW!」
すると、パスポートを開いてファーストネームで呼ばれ、指を乗せて指紋を取ったらカメラに顔を向けなさいと言われた。私はファーストネームで呼ばれるとすごく心地よくなるので、にっこりと指を乗せた。
モニターを眺めていた係官は数秒の沈黙の後、ちょっと怖い顔でもっと強く押せと言う。
ぎゅーっとおしてみるが、反応しないのか、ズボンで指をこすってみろといわれる。
ゴシゴシしてから乗せてみたが、たまらなくなったのか係官が私の指を上からぐーっと押さえた。
えーっなにするの! と思ったがしばらくされるがままになっていたらやっとOKが出た。
私って指紋がないのか?いやあるけど・・・どうして・・・怪しい人物かも・・・
つづく
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