皆さんこんにちは、珠下なぎです。
今日も来て下さって、ありがとうございます!
初めての方は初めまして。心療内科医でゆるく作家活動をしております、珠下なぎと申します。
現在、第60回講談社児童文学新人賞及び第26回児童文学ファンタジー大賞の最終候補となった、「遠の朝廷(みかど)にオニが舞う」をAmazonkindle版で発売中です。
これは、壬申の乱の翌年の大宰府を舞台にした、歴史ファンタジー。
古代の大宰府に疫病をもたらす鬼――疫鬼が侵入。病が広がる中、次第に歴史の闇が明らかになっていき……という物語です。
毎度、後半はチェリまほについて語りたいと思います。
この物語の中で、重要な舞台として何度も現れる大宰府政庁。
大和朝廷の出先機関もあり、外交・軍事の拠点でもありました。
大宰府訪問時の日記はこちら↓
「遠の朝廷にオニが舞う」の舞台を歩く②大宰府政庁跡&チェリまほキャラの魅力11 | 心療内科医が現代日本の病理を斬る!~心のケアのあり方から震災後の日本社会について考える~ (ameblo.jp)
大宰府政庁の正殿に向かって左側の小道を歩くと、道は緩やかに上り坂になっています。
坂を登ると、小高い丘があり、「坂本八幡宮」という名の、小さな神社が鎮座しています。
私が「遠の朝廷にオニが舞う」の執筆のために取材に訪れた時(平成30年)は、ほとんど人もおらず、ひっそりとしたたたずまいの神社でしたが、翌年急に有名になりました。
ご存じの方も多いことでしょう。
「令和発祥の地」とされたんです。
発掘結果と坂本八幡宮の縁起が示しているとおり、この丘は、「外と内との境界」であり、「大宰府を守る結界の要」であったと考えられるのです。
さて、後半はチェリまほについておまけ。
前回の記事は炎上案件だったと思うのですが、今のところクレームも来ておらず、心の広い読者の皆様が許して下さって感謝です(笑)。
これまで延々と、BLを愛好する人々が「対等な恋愛」を好む傾向にある、ということを論じてきました。
じゃあどうしてBLなのか?
女性同士の恋愛じゃダメなのか?
と当然のように疑問が湧きますね。
理由は二つあると思います。
一つは、女性同士の恋愛を扱った創作・いわゆる百合小説や漫画が、BLに比べるとまだまだ圧倒的に少ないこと。
百合ものを愛好する男性・いわゆる百合男子の存在も次第に認知されるようになってきましたが、BL市場に比べるとまだまだです。
それからもう一つ、以前の記事で述べましたが、BLを愛好する女性・いわゆる腐女子は、「恋愛をさほど重んじないこと」が調査の結果分かっています。
つまり、BLという恋愛ものは好んでも、直接自分の恋愛にはさほど興味がない。
女性同士の恋愛を描いたものでは、恋愛が自分事として身近に感じられすぎるのではないでしょうか?
あくまで恋愛は、「創作物の中のコンテンツ」として楽しむものであって、自分の人生に深く根を下ろすものではない、ということではないでしょうか?
ただ、これはBLものを好む「腐男子」には当てはまりません。いわゆる「腐男子」と呼ばれている人々が(まだ数は少ないでしょうが)、自分の恋愛について、男女の性的役割について、どのように考えているか知りたいところです。
まだまだ腐男子については研究が少ないので、今後の研究が待たれるところです。
一方、BLものを愛好するゲイの男性は、以前の記事で引用した分類によれば、「恋愛群」に当たるのかもしれません。
(この記事で引用した論文は、女子学生を対象に、それぞれが愛好した漫画作品から「恋愛群」「腐女子群」「非恋愛群」に分け、それぞれの恋愛やジェンダーに対する考え方に有意差があるかと調査したもの)
新エッセイ開始!「茅の輪くぐりの由来2」&チェリまほキャラの魅力10 | 心療内科医が現代日本の病理を斬る!~心のケアのあり方から震災後の日本社会について考える~ (ameblo.jp)
うーむ、「腐」の世界は奥が深い。
ちなみに私個人で言えば、「自分の女性性に対する認識は平均的」「伝統的な母性の押し付けには反発を覚える」「恋愛において対等な関係性を好む」「自分の人生における恋愛のプライオリティはさほど高くない」すべて当てはまります(笑)。結婚できたのが不思議なくらい(笑)。
原作者様のTwitterでは、生粋の腐女子・藤崎さんが黒沢さんの指輪キラキラ、安達くんの転勤にショックを受けてましたね・・・・・
所詮「黒安」は私の妄想か……と。
真実を知れば一気に起死回生するんでしょうね(笑)。
黒沢さんはいずれパートナーシップ制度の利用、会社へのカミングアウトも考えていると思うのですが、その時の会社の皆さまはどんな反応をするんでしょうか?
若い六角くんはすんなり受け入れそうですし、黒沢さんの先輩の朝比奈さんあたりは、相手が安達くんとは知らなくても、恋をした黒沢さんがいい方向に変わっていることに気付いてますから、応援してくれそうです。
頭の固そうな部長あたりがネックになるんでしょうか。次巻楽しみです。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました!