昨日のコメント欄で

○美さんのコメント 2006年01月25日 21:10

素朴な質問ですが・・
こだわるって、どこをどういう風になんでしょう?
もちろん素人目にキレイだと思います。
大きめのバッグなのに、どうしてこんな自然に仕上がるのか不思議。。。

と書いてあったので回答したいと思います。

http://www.sbc-fujisawa.com/blog/blog.cgi?page=1&n=327

美容外科の文献で

豊胸術のデザインの仕方を読むと

よく「乳房下縁から1横指から2横指まで剥離して・・・」と書いてあります。

わかりやすく言うと

「乳房の下のラインから、指を横にして

 一本~二本分まで剥がしていく」ということなのですが

この方法で行うと、標準的な仕上がりにはなるのですが

どうしても不自然さが残ってしまいます。

そこで、自分なりに研究し、少しづつ理論を体系化して

実践していったところ・・・
(もちろん、まだ感覚的な所もありますが)。

人間の形を本質的に考えると

「左右非対称」、つまり「アシンメトリー」で形は成り立っています。

術前の写真を見ていただくと

左右の乳頭、乳輪、乳房の位置、大きさ、形

すべて非対称で成り立っています。

つまり

もともと左右非対称な乳房を

左右対称にデザインし、形成することに無理があるのです。
(無理やり左右対称に形成すると、必ず不自然になります。)

これは二重のラインでも同じことが言えます。

ということは・・・

はじめから術後の乳房も左右非対称になることを前提として

かつ全体的に調和が取れているようにデザインしていきます。

要約すると

術前・・左右非対称 → 術後 左右対称 ×(不自然)

術前・・左右非対称 → 術後 左右非対称 ◎(自然)

ということになります。

もちろん、左右非対称であれば、何でもいいわけではありません。

非対称の中にも、法則があって

その法則に従って、デザインをしていきます。

では具体的にどのようにデザインするかというと・・・

次回に続く。

P.S.美容外科のドクターによって見解も異なると思いますが
今回はあくまでも、ぼくも理論ということで・・・