今日は

昨日の続きを書きたいと思います。

「クローン技術」というと、今後の医療にも

関わってくると思いますが、ぼくら医師の世界では

あまり話題にすることはありません。

自分自身のことを言いますと、医師になった理由として

高校3年生の頃「遺伝子工学」、「再生医学」に興味を持ち

医師になったわけですが、実は基礎医学(卒業してから研究)に

進まない限り、臨床系で「遺伝子工学」や「再生医学」を

扱うことはほとんどの医師にとって無いと思います。

正直いうと今でも基礎医学に進んで、大学院でゼロから

勉強しようかなと迷う時もありますが、自分がその道で

研究結果を出せるかと自問自答してしまうと

なかなか勇気が出せません。医学部を卒業して研修医として

1年が過ぎた頃、一度、「静電気による分子操作」をテーマにして

東京大学の工学部の研究室に電話して、某教授に自分の研究テーマを

聞いてもらいに行った時がありましたが

「君は思い込みが激しすぎる」と一笑に付されて

終わってしまいました。

その後、頭にきて海外の文献や論文を調べたところ

カルフォルニア大学のある研究室では、「静電気によって分子操作」を

行っていたので、「なんだよ、アメリカでもやってるじゃん」

「単なる思い込みで片付けるか?東大の某教授は」と思い

それから「東大」が嫌いになりました(笑)。
(何人か東大出身の友人がいますが、半分冗談で半分本音です)。

次回に続く。