今回は、上唇を薄くする手術を公開したいと思います。
H17年2月24日に行なった手術です。
写真はこちらへ
http://www.sbc-fujisawa.com/blog/blog.cgi?page=1&n=54
非常に珍しい症例で、年に数件ほどの手術しかありません。
患者さんは、モニターさんではないのですが
日記の話をしましたら、「皆さんの参考にして下さい」とのことで
快く承諾していただきました(ありがとうございました)。
さて、手術の方法ですが、昔は唇そのものを切開し薄くしていたようですが
そのような方法だと唇に傷跡が残るため、今ではほとんど行なわれていないと思います。
ぼくが行なった方法は、口腔内からのアプローチで
唇と口腔粘膜の境界を紡錘形に切開し縫合しています。
口腔粘膜の傷の治りは早く、約2週間でほとんど傷跡はありません。
患者さんのご希望では、上唇を少しだけ薄くしてほしいいわれましたが
さらに薄くしたいのであれば、もっと幅広く切開する必要があると思います。
それにしても、口腔粘膜の傷の治りの良さには、本当に驚きですね。
P.S.本当は紡錘形に切り取った口腔粘膜も公開しようと思ったですが
ちょっと気持ち悪いかなと思いやめました。