今やスーパーやコンビニでの定番商品になっている「サラダチキン」ですが、既に利用されている人も多いのではないでしょうか。
もともとは、2001年に岩手県のアマタケが、サラダにトッピンするチキンというコンセプトで「サラダチキン」と命名して販売したのが発端でした。
このサラダチキンがブレイクしたのは、2013年にセブンイレブンがプリマハムと組んで発売したことだったそうです。その後、他のコンビニやスーパー、ハム会社も追従して、競争が激化すると共に市場が急拡大していきました。
本稿では、そんなサラダチキンの基礎から応用までの情報を提供します。
そもそもサラダチキンは、鶏の胸肉を蒸して作る製品です。
そこでまず、鶏胸肉と製品としてのサラダチキンの主要な栄養成分(100g当たり)を明示します。
食品/成分 エネルギー タンパク質 脂質 糖質
(単位) (kcal) (g) (g) (g)
鶏胸肉(皮なし,生) 105 23.3 1.9 0.1
鶏モモ肉(皮つき,生) 190 16.6 14.2 0
サラダチキン(プレーン)
・セブンイレブン 114 24.1 1.2~2.5 0*
・イオン 104 21.9 1.6 0*
・丸大ハム 102 20.5 2.0 0*
(0*:0.5g未満の場合は「0」と表示できる)
サラダチキンの原料は鶏胸肉(皮なし,生)なので、鶏肉で最も消費が多いモモ肉(皮つき,生)と比べて、高タンパク質・低脂質で、低エネルギーであることが判ります。
他にも特徴として挙げられるのは次の2つです。
・ビタミンの中ではB6が特に多く、タンパク質を分解してできるアミノ酸の代謝をスムースにする
・イミダペプチドを豊富に含み、抗酸化によるアンチエイジングや疲労回復に効く
製品としてのサラダチキンは、もちろんプレーンでも味付け(食塩相当量が1~2g/100g)がされていて、他にハーブやバジル、スモーク等もあり、形状も他にスティックやほぐし、缶詰まで種類が多彩ですので、手軽に食べる(そのままでも、レシピも多数あり)ことができます。
ちなみに、ブレイクのきっかけになったのはジム帰りや部活帰りの若い女性で、間食用にそのままかぶりついたとか。さらに、ダイエット目的の女性やビジネスマンもランチ用に購入するようになっているそうです。
最後に、メリットが多く手頃なサラダチキンですが、落とし穴にも言及します。
・タンパク量は注視するでしょうが、塩分の多少や鶏肉も含めた原材料(添加物等)もチェックして、自分に合うものを選ぶべきです。→ できればシンプルなものを!
・摂りすぎは禁物です。→ 1日100g程度までに!
・三食の中で主食に加えて主菜や副菜の一部として摂るのならOKですが、間食やランチに単品で済ますのは問題です。特に運動後に筋肉を補充したくても、エネルギーに廻ってしまうので叶いません。→ エネルギーになる糖質や脂質も少量一緒に!
競争が激化していて中身も多彩なサラダチキンなので、キャッチコピーに踊らされず、原材料表示と栄養成分表示も注視することで、健康増進に繋がるように活用しましょう。
(本文中の下線部の詳細については、インターネット等の情報で確認してください。)