京都の寺社「秋の特別公開」の一環で、建仁寺塔頭でも数寺院が参加しています。

その中で、今回2箇所の寺院を拝観に訪れました。

 

まず本稿では「正伝永源院」(しょうでんえいげんいん)を紹介します。

 

 

織田有楽斎と熊本藩主の細川家の菩提所で、池泉回遊式庭園や復元された有楽斎好みの茶室「如庵」(国宝)に加えて、織田有楽斎・細川家ゆかりの寺宝も公開されるとのこと。

 

庭園で、奥には如庵(下に全景)があります。

   

   (当院のHPより引用)

 

庭園を正面から見ると、心字池は「心」の字(黄色の点線)を象ったという説明に納得しました。

 

本堂に上がると、細川護熙氏(元総理大臣)が奉納した襖絵(秋聲と聴雪)が目の当たりにできました。

 

 

 

当院は元は正伝院と永源庵の二ヶ寺であり、いずれも臨済宗大本山建仁寺の塔頭だったとのことで、それぞれの額が残っていて掲げられていました。

 

織田有楽斎は信長の実弟で紆余曲折の末に、剃髪して有楽斎如庵と号して正伝院の茶室「如庵」を創出し、茶道三昧の余生を送ったとかで、供養塔もありました。

 

最後に頂いたのは織田有楽斎に因んだ御朱印で、「有楽」とあります。

 

 

ここ正伝永源院は、上の特別公開のパンフにもあるように、紅葉も見事なようですが、訪れた11/2はごく一部が色づいていた程度で、まだまだでした。

 

次稿では、もう一つ訪れた塔頭「霊源院」を紹介します。