織におけるガン」

 

という表現を聞いたことがあるだろうか。

 

自分(あるいは自部署)の利益だけを追求し、他を出し抜いたり貶めたりする人のことである。

 

実際、体内におけるガン細胞の挙動は、まったくその通りで、他者の都合などおかまいなしにひたすら自己増殖を繰り返す。

 

摘出されるべき、まことにおそろしい病である。

 

転じて、癌と向き合う医者として社会組織を見るとき、ガンから学ぶことは多い。

 

の幸福を最大化しようとすると、叩かれるし宿主を弱らせ自滅する。

 

遠回りなようで全体を利するのが、結局は自分も幸福になる道である。

 

最凶の反面教師ともいえる興味深い病でもある。

 

同僚の先生がおすそ分けしてくれた北海道産ホタテ 

 

「禁輸措置で困っているとか…せめてもの応援と思ってふるさと納税した」

 

とのこと。

 

なんという粋な心意気!!