の文章の師である花○先生

 

 

に教えてもらった文章術の極意を記したものです。

 

長文ですが、文章に関心をお持ちの方ありましたらご批判お願いいたします。

 

【花まる流!上手な文章の書き方】

目次
1 伝えたいという熱い思い
2 名文に触れる
3 語彙を増やす
4 質より量
5 結論が先か、起承転結か
6 読み返す
7 キャッチーな題をつける
8 分量に気をつける
コラム 何を言うかより誰が言うか

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1 伝えたいという熱い思い

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まず大事なことは「伝えたい!」という熱い思いです。
文章はそれ自体が目的でなく、思いを伝えるための手段です。
どれだけ作文技術が向上しても、何を伝えたいのかが明確で
なければ空転してしまって意味がありません。
だまっておれ、と言われても言わずにおれない、書かずにおれない
思いを大切にしましょう。
とはいっても、書きたい思いよりも先に、書かねばならない、
といった事態が発生することもよくあります。
読書感想文や授業のレポートなどはその典型でしょう。
どうしても書かねばならないときに備えて、文章の勉強をしておく
のは損ではありません。
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2 名文に触れる

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では具体的に何からはじめればいいのでしょうか。
それは、できるだけ多く名文に触れる、ということです。
「すべての芸術は模倣からはじまる」という言葉があります。
日本では古来、道を修める者の心得として、守破離が言われてきました。
守とは、とにかく師匠から教わった型を徹底的に「守る」こと。
そこからさらに鍛錬を続けることで既存の型を「破る」ことが
できるようになり、最後は型から「離れ」て自在になる、
という教えです。
文章力向上の第一歩は、とにかく名文に触れることです。
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3 語彙を増やす

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次に大切なのは語彙を増やすこと。
文章力=語彙力といっても過言ではありません。
文章は食事に似て、単一のおかずだけだとすぐ飽きてしまいます。
豊かな食材が食卓を彩るように、
名文、美文と言われるものには変化に富む
種々の表現が出現することに驚くでしょう。
その輝きはさながら色とりどりの宝石のようです。
同じ言葉の繰り返しを避けるには、
多くの材料を入手しておく必要があります。
良い文章をたくさん読んで、単語や言い回しを
ストックしておきましょう。
個人的にお勧めなのは新聞を購読することです。
ネットの情報と違い、複数の工程を経てリリース
されているため安心して読めますし、市井の投稿欄も
デスクの手が入っていますので、勉強になる表現
が多いです。
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4 質より量

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でも、私に文章なんてと臆する向きもあるかもしれません。
しかし、考えてみてください。
生まれたばかりの赤ちゃんがいきなり立ち上がって歩き出す
でしょうか。英語の授業の1回目でペラペラ会話できる人を
見たことがありません。
はじめから名文を書ける人など一人もいないのです。
日本一の富士山もてっぺんだけが高いのではありません。
名もなき広大な裾野があってはじめて、かの名峰は成り立っています。
「こんなこと書いてもな・・・」と思わず、まず書いてみる。
駄文の山を築く中で、自然と文章力は磨かれていきます。
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5 結論が先か、起承転結か

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「あなたが好きです!」
で始まる告白と、
「えっとね、
入学式、クラスではじめて見たときの印象はこうだったけど、
時間が経つうちにこのように変わってきたんだ。
幾度かすれ違うこともあったけれど、
やっぱり私にとってあなたは大切な人だとわかった。
言おうかどうか迷ったけど・・・聞いてください。
あなたが好きです」
という文章、どちらが耳目を引くでしょうか。
日本語は結論があとに来る言語です。
論文などは長々と前置きが続き、
種々のデータを示したあと、最後のほうに
ようやく言いたいことが出てきます。
国語の試験の出題文は後ろから読むように指導されたこともあります。
ですから公的書類を作成するときは起承転結を意識したらいいと思いますが、
一撃で人に届けたい場合はまず結論を述べることも有効です。
文章とはラブレターみたいなものです。
恋が成就するかどうか、この作文にかかっていると思えば
一言一句に全集中するでしょう。
青春よ再び、あのドキドキを思い出し、楽しみながらつくってみましょう。
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6 読み返す

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美味しいパンを焼くには寝かせる作業が必須です。
米も炊く前には水に浸しておくでしょう。
文章も時間をあけて読み返すと、無駄な表現が
浮き上がって見えるものです。より適切な言葉を
思いつくこともあるでしょう。
迅速な報告が必要な場合は別として、公表前に
一晩寝かせることで、推敲がはかどり、味わいが
深くなります。
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7 キャッチーな題をつける

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現在は情報社会で、新聞、テレビ、ラジオのみならず、
インターネットから膨大な情報が洪水のように届きます。
スマホなどは通知を切っておかないとチンドン屋のような騒がしさです。
数ある文章の中から、自分の書いたものを読んでみようと
思ってもらえるかどうかは、タイトルが物を言います。
スーパーを歩いていて、魅力的なパッケージに
「これ美味しそうだな!」と思わず足を止めた経験はないでしょうか。
包装の良し悪しが購買行動に影響するように、
惹かれる標題になるよう知恵を絞りましょう。
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8 分量に気をつける

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いくら喉が渇いていても、一度に何リットルも飲み干せないように、
正しい内容でも分量が多いと疲れてしまいます。
特に、ブログなど読み手が検索していくのでなく、
メールなどで一方的に届くものは要注意です。
読まされる、という点では相手の時間を奪う行為でもあります。
可能な限り短くまとめましょう。
どうしても長くなる場合は、長文失礼します、と付けたり、
見出しを付けて項目を分けたりする。
思い切って何通かに分けることも一考です。
文章の中でもこれは言えます。
名文の条件は一文が短いこと。
「、(読点)」の数が少なければ少ないほどいいです。
「。(句点)」が早く訪れるように腐心する。
句点が苦点にならないうちに切り上げる。
これが読み手に優しい文章のコツです。
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コラム
何を言うかより誰が言うか
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メール、LINE、ブログ、Facebook、Twitter、Instagram・・・
最近の情報技術の発達はめざましく、
誰でも簡単に発信できるようになりました。
インターネットを見ていると、よい情報もたくさん流れてきます。
しかし、悲しいかな、書き手が無名だと、内容がいかに正しくても
受け取ってもらえないことが多いです。
著名人の発言が注目されるのは、
「あの人が言うのだから」という心理が働いているのであり、
情報よりもその人自身の価値が反映されていると言えましょう。
名文を書けても、読んでもらえなければ宝の持ち腐れです。
文章能力の向上と同じくらい大切なのが、
自己の影響力を高めていく作業です。
絶えず自分を磨き、周りから、何か書いてよ!と言われるくらいの人を目指しましょう。


富山県が誇る立山連峰を海越しに望む雨晴海岸。

県を代表する景勝地です。

最近、道の駅が新しくなり賑わっています。

 

近くを走る氷見線は海岸沿いを単線が走る、撮り鉄垂涎の地として知られています。