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みなさん、こんばんは。
ようやく春めいた暖かい季節となって参りましたね。
お子様の卒業式や入学式をひかえる方には、感慨もひとしおだと思います。
しかし今年は新型コロナウイルスの影響で、社会の情勢もかなり変わってしまいました。
先日の卒業式も、卒業生・先生方・父兄全員にもマスク着用義務付けで、一種異様な光景…。
校長先生の祝辞も短略化、
卒業証書授与式も無く、卒業生に出口で手渡しと、
実質30分程の非常に簡素な式でありました。
社会の実情に沿ったものとは言え、
子供達の成長を皆で喜ぶ感動的な卒業式をイメージすると、
やはり少し寂しいものではありました。
例年は当院へご来院されるお客様も多いこの季節ですが、
やはり今年は少し自粛ムードが漂う印象です。
「マスクしてるし、そこまで顔を意識しないかな…」
「この先の経済不安もあるし…」
「政府や行政も不要不急の外出を控えるように言ってるし…」
と、あえて美容目的で街に出かけることに否定的になっていらっしゃるのかもしれません。
世界や日本経済の先行き不安からも、
国民全体が消費自粛ムードとなり、
逆に買い占めや買いだめに奔走する状態は、
まさに戦時中の感があります。
全世界でのパンデミック（世界的流行）の現状では、
もはや渡航往来を禁止し感染流入を食い止める水際作戦の時期ではありません。
クラスター（感染集団）を作らないために集団行動はある程度は自粛すべきですが、
やはり人々の都市間の移動を制限したり、都市を封鎖し流行を食い止めるようなフェーズではないと思います。
もはや身近にも感染者が出てくる（いる）であろうこの状況において、
自分は家にこもって誰とも接触せず、
新型コロナウイルスにおびえて生活を続けるというのは、やはり現実的ではありません。
むしろこのまま人々が街に出ること無く、
経済を停滞させてしまっては、
これはもう国民が自主的にロックダウン（首都閉鎖）に向かって行っているようなものです。
ウイルスの「撲滅」ではなく「共存」
この新型コロナウイルスを全世界から完全に駆逐・撲滅することは、まず不可能でしょう。
最終的にはインフルエンザのように毎年ある一定数が罹患し、
大半は治癒するものの、
ある一定数の重症化した方々が肺炎で死亡する状態へと収束して行くと考えられます。
（インフルエンザでも日本で毎年約1000万人が感染し、年間1万人が死亡しています。）
つまり、我々ほとんどが一度はインフルエンザにかかった事のあるように、新型コロナウイルスも国民全体に蔓延し、共存するものと思われます。
インフルエンザと異なり新型コロナウイルスの罹患・重症化が多い理由は、
まだワクチンや特効薬が開発・使用されていないためもありますが、
やはり人類が初めて感染するウイルスであるからと考えます。
人類はまだ感染したことのないこのウイルスへの抗体を体内に持たないため、
ウイルス簡単に人体へ侵入でき、感染してしまうものと考えます。
一度感染したウイルスに対して、身体は抗体を産生し、再感染から防御、重症化を防ぐ。
そんな免疫機構が私達には備わっているのです。
いづれこのコロナウイルスも「新型」ではなくなるでしょう。
全てのウイルスを撲滅するのは不可能でも、
爆発的流行を抑え、
重症化を防ぎつつ感染をコントロールできる共存の状態こそが「収束」です。
「収束」と「終息」では少し意味が違いますが、
収束の結果、終息が訪れるのです。
なんとか少しでも長く、時間稼ぎを。
私達にできることは、「時間稼ぎ」です。
寛解治癒で退院する患者数に見合った、
病院の受け入れ可能人数にまで感染者数を抑えるための、時間稼ぎ。
さらに、
新型コロナウイルスの感染メカニズムが解明され、
特効薬やワクチンといった対策法が全世界に行き渡るその日までの、時間稼ぎです。
それは、
患者数をゼロへ減らすことではなく、
1日の罹患者数の増加をできるだけ食い止めること。
できるだけ患者数のピークを長期間に引き延ばすことです。
オーバーシュート（感染急増）によりいきなり大人数の患者が病院に押し掛けては、病院はパンクしてしまいます。
いわゆる医療崩壊です。
検査、検査と感染者をやたらにあら探し、
軽症者の入院数をいたずらに増やし、
本来医療が必要な重症患者にベッドが回らない状態、
救えるはずの命が失われる医療崩壊など、
実にあってはならない事です。
しかもその時間稼ぎは、
できるだけ健全で円滑な経済活動を維持しつつ行われなければなりません。
ロックダウンなど過度な感染対策から、
経済が停滞し、企業や商店の倒産が相次ぎ、
税収が減り国庫が破綻、医療財源が枯渇してしまっては、
その時こそもはや人類の危機でしょう。
感染予防と経済対策、
この一見矛盾する二つの大きな課題を、
私達は同時に並行して進めていかないといけません。
新型コロナウイルス収束成功のイメージ
バランスの良い、最適なランディングには、
成功のイメージを持つ事、
今まで通りの豊かな生活を享受しつつ、
ゆっくりと収束に持っていく。
そんな生活のイメージが大切です。
戦国時代のイメージで例えると、
外敵から身を守るため、
狭く暗い城に固く籠城し、
買いだめた食糧をひたすら消費し続け、
味方も敵では？と疑心暗鬼に陥り、
その内、水も食糧も底を尽き、
ひもじい思いでひたすら援軍を待つ…
そんなバッドイメージではいけません。
他国との国境では人の行き来は厳しく監視制限するも、
他国間との物の往来は円滑に保ち、
領土内では人々がしっかりと規律を守りつつも、
ストレスなく日の当たる街を行き来できる自由を享受できる。
いつでも好きな物、必需品の買える店が並び、
もし病を罹っても本当に必要な医療を受けられる病院があり、
そんないつも通りの豊かな生活をつづけつつ、援軍を待つ。
そんなイメージ・感覚を持ち、
みんなでこの難局を乗り切りたいものですね。
まずは手洗い、マスクと、体調管理。
うつらないためではなく、うつさないため。
そういった個々の意識が、社会全体を救うことになるのです。
頑張りましょう！
少なくともこの島国日本には、
他国と地続きでないという地の利と、
世界最高の医療水準・国民皆保険と、
八百万の神様、
そして奥ゆかしい、同調性の強い、
思いやりの精神、
高い民度があるのですから。
フィルクリニック大阪は、今日も元気に営業中です！
ちなみに美容治療は、決して不要不急の案件ではないですよ〜！（笑）
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