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臍帯血幹細胞サイトカインについて
みなさん、こんばんは。
8月末より、臍帯血を使用した再生医療が国に無届けで行われていた事件が、全国区のニュースで連日取り沙汰されています。
厚生労働省は5~6月、東京、大阪、愛媛、福岡の民間クリニック12施設が15年11月~17年4月、がん治療やアンチエイジングなどの目的で他人の臍帯血を無届けで移植していたとして、再生医療を一時停止する緊急命令を出したのです。
http://www.asahi.com/sp/articles/ASK8W3K2YK8WPTIL007.html
臍帯血移植とは。
出産直後に胎盤とつながる臍の緒(臍帯)から血液を絞り出して採取したものが臍帯血です。
臍の緒に通る動脈・静脈血が「臍帯血」。この臍帯血を細胞処理することで赤血球・血小板・血漿を除去し、凍害保護剤で処理し幹細胞を凍結保存します。
「万能細胞」である幹細胞には、造血幹細胞や間葉系幹細胞が含まれています。
血液の各種血球細胞に分化することができ、
さらに骨・軟骨細胞や神経細胞、肝細胞、上皮細胞等への再生治療の臨床応用についても研究されています。
幹細胞は、様々な細胞へ分化することができる「万能細胞」臍帯血移植とは、白血病や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫等の患者に、この処理された臍帯血を直接血管内へ輸注するもので、安全性の確立した治療法なのです。
臍帯血無届け投与事件
しかし、今回の事件では、倒産した民間の臍帯血バンクから横流しされた臍帯血を、ガン治療やアンチエイジングといった目的で、国に無届けで患者へ投与していたのです。
問題は、
①臍帯血の横流し
②規定外の使用目的
③無届けで行った違法な治療
これにより、倒産臍帯血バンク→株主ブローカー→転売ブローカー→クリニック経営者・ドクターと、芋づる式の逮捕劇となった訳です。
臍帯血移植へのイメージ悪化
今回の事件で最も重要なことは、
非常に有益な治療法である「臍帯血移植」へのネガティヴなイメージを、日本国民に植え付けかねないという懸念です。
一部の営利目的の業者、クリニックによる犯罪行為により、本当に臍帯血移植が必要な患者さんへの治療が絶たれてしまうことがあってはなりません。
また、藁にもすがる思いのガン患者さんや、アンチエイジングを切に願う方々の思いにつけ込み、感染や移植後遺症等への配慮もせず患者さんの生命を危険に晒した、この人達の罪は非常に重いものです。
そして、
アンチエイジング治療に携わる者として、
このような犯罪行為こそが、「美容治療」「アンチエイジング治療」そのものの地位を下げかねないことにも、大変憂慮しています。
水光注射「臍帯血幹細胞サイトカイン」
当院で行っている水光注射のメニューにも、
「臍帯血幹細胞サイトカイン」というものがあります。
最新水光注射マシン【Bella Vita】これは、臍帯血を処理し得られた幹細胞を、安全管理の確立した研究所で培養する際に、幹細胞が分泌する各種サイトカインを抽出し製剤化したものを使用しています。
つまりこの製剤には、血液も幹細胞も一切含まれていません。
含まれるものは、
IGF-1(インスリン様成長因子1)
IGF-2(インスリン様成長因子2)
IGFBP(インスリン様成長因子結合タンパク質)
MCP-1(単球走化活性因子)
IL-8(インターロイキン8)
M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)
これら成長因子が非常に高濃度に最適なバランスで含まれ、これを水光注射により肌細胞へ直接届けることにより、最高の肌再生メニューとなります。
今回の事件により、臍帯血への世間の関心は良くも悪しくも高まっております。
実は当院ではこの事件後、水光注射「臍帯血幹細胞サイトカイン」のご希望が、かえって増えている状況で、いささか驚いております。
臍帯血移植により、1人でも多くの患者さんの命が救われること、
そして今後も、水光注射「臍帯血幹細胞サイトカイン」がみなさまへ安定供給できるよう、
日本の臍帯血幹細胞の研究が停滞しないことを祈ってやみません。