真・無形の器

真・無形の器

足せば減り、押せば引く・・・そしてそれらはお肌本来の治癒力をもって形を成す。
そんな小宇宙に日々全力で相対しております。
形成外科・美容外科のドクターによる、それぞれの「器」の美しさを最大限に引き出しつつ、
さらなる美を追究するためのブログです。

フィルクリニック大阪・ホームページです。

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休診日)水曜日、第3木曜日、日曜日、祝日
診療時間)11:00~19:3013:30~15:00休診)


初診のお客様は、ホームページの→ネット予約フォームからお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。


できるだけ日どりの余裕を持ってご予約をいただけますよう、よろしくお願い致します。


なお、キャンセル待ちや、点滴治療の方、

当日の急なご来院に対しましても、できる限り対応させていただきますので、その際は直接お電話にてお問い合わせください。


みなさん、おひさしぶりです。

大変ご無沙汰しておりました!

クリニックは元気に開院しております!!


みなさんにひとつお詫びがございます。

当院は開院時より一貫して、最小限の治療で最大限の効果をみなさまにご提供すべく、ヒアルロン酸は0.1cc単位、スレッドリフトは1本単位での施術を行なってまいりました。

さらに、ヒアルロニダーゼは美容治療にあらず。リカバリーである。という考え方から、他院様でのヒアルロン酸に対するヒアルロニダーゼ治療につきましても低価格にてお引き受けして参りました。

しかし、昨今のSNS等による凄まじい情報拡散により、「フィルクリだと涙袋やリップを0.1ccでキレイに仕上げてくれる。」「ヒアルロン酸入れ過ぎたらフィルクリで格安で消してくれる。」といった情報から、初診でヒアルロン酸0.1ccのみ希望やヒアルロニダーゼのみ希望といったお客様が多数詰かけられ、当院のお客様がご予約いただきにくい事態となってしまいました。

特に最近は韓国で大量にヒアルロン酸注入(入れ放題)され、帰国後すぐに当院でヒアルロニダーゼを希望される方々が後を絶ちません。(韓国のヒアルロン酸注入の神、だそうです…)

つきましては、当院としましては、

新規の方に限りまして、涙袋のみ、リップのみのヒアルロン酸注入はお断りさせていただく事といたしました。

ただし、当院で過去に同部位へのヒアルロン酸注入を施術させていただいている方、他の部位へのヒアルロン酸注入との併用や、他の施術との併用の方は、今まで通りヒアルロン酸注入をお引き受けしております。

また、他院様のヒアルロン酸注入に対するヒアルロニダーゼ治療の価格を改訂させていただきます。

ただし、当院でのヒアルロニダーゼ治療以降6ヶ月以内のヒアルロン酸再注入やその他施術料金につきましては10%のお値引きをさせていただきます。(キャンペーンは除く。)

もちろん、当院ヒアルロン酸注入に対するヒアルロニダーゼ治療は無料ですのでご安心下さい。

フィルクリニック大阪をご愛顧いただいているお客様のための健全なクリニック運営のため、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。


最新型スレッド【Mスレッド】

常々私が本ブログでお話ししているように、スレッドリフトにはリフトアップ部位に応じた最適なスレッド選びが重要です。


PCLスレッド【Fスレッドシリーズ】の特性

昨今はスレッドの柔軟性と長期吸収性からPCLタイプが主流となっています。


当院では、

【Fスレッド】

【Fスレッドロング】

【パワーFスレッド】がそれに当たります。


このPCLのメリットは、一般的には2〜3年という吸収スピードの緩やかさを言われますが、最も大切な特徴は素材の柔軟性・伸縮性です。

この軟らかな伸縮性スレッドの最適な部位口元・マリオネットライン部位や、頬ほうれい線部位です。

特にマリオネットラインは、食事をしたり会話したりと細やかな口角の動きを損なわないスレッド選びが重要です。

PDOやPLA(PLLA)といった硬い素材のスレッドでは、開口制限がかかり細やかな口元の動きに一時的に悪影響を与えます。1週間程度で開口制限はなじみますが、なじむということはリフトアップ直後の効果は減弱するということになります。

口角・マリオネットラインといった繊細な動きを要する部位には伸縮性のあるPCL素材が、

開口制限も少なく、

リフトアップ効果も落ちにくく、

さらに1ヶ月以降のスレッド周囲のコラーゲン産生による引き締め効果もあり最適と言えます。


PLAスレッド【Zスレッドシリーズ】の特性

では、フェイスラインはどうでしょうか?

フェイスラインには、バッカルファットという深部の重い脂肪ユニットのリフトアップが必要です。

バッカルファットを重力に逆らい垂直方向に引き上げ、それを維持するにはスレッドの強靭性が重要となります。

PDO、PLAは伸縮性が無い反面、強靭性硬度が高い特徴があります。


特にPLA(PLLA)は、その強靭性から骨折手術のボルトナットやピンの吸収素材として利用されています。


当院では

【Zスレッド】

【Zスレッドロング】

がPLA素材です。

スレッド自体も非常に硬く、まさに棒のよう。

皮下組織を歪まないようにしっかりと支える効果が高く、フェイスラインのリフトアップには当院のベストセラーとも言えるスレッドです。


このPLAスレッドの弱点はズバリ、「硬すぎる」ということです。

バッカルファットエリアは三叉神経第3枝(下顎神経)領域のため、刺入時に疼痛があります。当院では「1秒の痛み」としてがんばっていただくのですが、その後も数日〜1週間ほど同部位には痛みが残ることもあり、まれに疼痛刺激や内出血から腫れが起こる場合もあります。

これは針を刺入したことによる刺激もありますが、多くは中のスレッド自体の硬さ、特に硬く鋭いコグ(トゲ)先端の周囲組織への刺激が大きく影響します。

食べ物を噛んだり大きく開口すると下顎骨が大きく上下することでスレッド自体も上下に動きますが、伸縮性の無いPLAスレッドはその上下運動がダイレクトにコグ(トゲ)に伝わり、周囲組織を強く刺激する(チクチク痛い)傾向があるのです。

1週間程度で痛みも腫れも軽減するとその後は安定し、むしろ強靭性は高くフェイスラインは美しいリフトアップ効果が得られるため、

【Zスレッドロング】は、

少し痛みを感じますが、施術を受けられる方が非常に多い大人気スレッドです。


逆に柔らかいPCLスレッドは、フェイスラインを垂直方向のリフトアップにはやや不向きです。

特に伸縮性の高い【Fスレッドロング】でフェイスラインをリフトアップすると、

その荷重によりビヨ〜ンと伸展し戻りやすい印象があります。


さらに強靭な【パワーFスレッド】は、

こちらはフェイスラインリフトにも口元や首にも使用できるオールマイティなスレッドですが、くぼみやツッパリのリスクもあり比較的上級者向けです。


新素材PLCL【Mスレッド】の特性

PCLの柔軟性、PLAの強靭性

これら両方の特性を兼ね備えた、フェイスラインリフトに最適な素材が、

新素材PLCLです。

PLCLとは、PLA+PCLの合剤です。

適度な剛性と柔軟性を兼ね備えた新素材です。

耐用年数1年のPLAと、耐用年数2年のPCLの合成となり、理論上は耐用年数1.5年となります。(あくまで素材の耐用年数であり、リフトアップ効果期間とは異なります。)

この【Mスレッド】は今までの【Zスレッドロング】と互換性の高いスレッドと言えます。

【Zスレッドロング】並の強靭性と、

【Zスレッドロング】ほど硬すぎず後の疼痛や腫れリスクが比較的低く、

【Zスレッドロング】と比べ約1.5倍の耐用年数が期待できる(少し長持ち)、

【Mスレッド】はそんな上位互換・最新型スレッドです。


PLCL【Mスレッド】の現時点でのデメリット

当院で【Mスレッド】を採用し約12ヶ月が経過し、使用本数は早くも1000本を超えました。

今まで【Zスレッドロング】でフェイスラインをメンテナンスしていた方々の【Mスレッド】への切り替え率は約50%。

直後からのリフトアップ効果も【Zスレッドロング】と遜色無い印象です。

なのに価格差は1本あたり¥1500…少し価格設定を間違えたかもしれません。笑


しかし1点、デメリットも見えてきました。

それは、「直後のくぼみ」リスクです。

これは【パワーFスレッド】を使用した際に時折起こるものです。

PCLスレッドの特性である伸縮性による戻りを考慮し110%〜120%とやや強めにリフトアップさせるため、若干フェイスラインにくぼみが生じることがあります。

これは直後にマッサージにて改善することが多いのですが、2〜3日残る方がいらっしゃいました。

【Mスレッド】による一時的なフェイスラインのくぼみは【パワーFスレッド】ほど強くはないのですが、やはりいつもの【Zスレッドロング】の直後より美しい仕上がりに馴れている方には気になるポイントのようです。

逆に言うと、フェイスラインがブルドッグのように下へポコっと下がっている方には好評で、やはり上級者向けスレッド【パワーFスレッド】の特性を併せ持つ印象です。


フェイスラインリフト治療には、

【Jスレッド】初心者向け

【Zスレッドロング】初心者〜上級者全般、

【Mスレッド】中級者〜上級者向け、

【パワーFスレッド】上級者向けプロ仕様、

といった使い分けが現在の状況です。


今後将来的には、このPLCL素材【Mスレッド】が当院のスタンダードリフトとなる可能性を強く感じる、ひさびさに出てきた素晴らしい素材のスレッドです!


以前よりお話ししているように、スレッドリフトの進化は素材の進化が最も重要と考えています。


コグの微細な形状を変えてみたり…、

スレッドにメッシュ糸をまとわせてコラーゲン産生を高めてみたり…、

ビタミンCやボツリヌスポリペプチドを配合?してみたり…、

手を変え品を変え、新型スレッドと言わんばかりに業者の売り込みは後を絶ちませんが…


やはりスレッドリフトはSimple Is Best!

フィルクリニック大阪は常に仕上がり品質にこだわり続けます!


【Mスレッド】

まさにいいトコ取りのフェイスライン用スレッドの完成です。

ひさびさのスレッドリフトのメンテナンスにも、ぜひ体験して下さい!


☀️サマーキャンペーン🌻開催中です‼️