最近体がだるいんですと来院される方がいます。こちらとしてはうーん困ったって感じです。体がだるくなる病気はいろいろありますし病気ではなくても疲れなどで体がだるくなるときがあります。まずできるだけ他に症状がないか聞き込み調査をします。やっぱり一番多いのは熱がでできているときでしょうか。インフルエンザなどはかなり体がだるくなりますので熱は家で必ずはかっておいてください。見逃してはいけないのは心不全、肝障害、腎障害です。動くと息切れがするとか足がむくんでいれば心不全、黄疸がでていれば肝障害、尿量低下やむくみがあれば腎障害などを考えますがそういう症状がない場合もありますのでやはり血液検査や胸部レントゲンは必要です。なんだかふらふらするようなら血糖、血圧、脈、貧血は要チェックです。検査で異常がなければうつ病などの心の病気が考えられます。治療ですが倦怠感にきく薬は西洋薬ではありません。漢方では補中益気湯という薬がありますがこれは疲れで体がだるいときに使う薬でまあユンケルのようなものかと考えます。体力や気力をつける薬です。大病をしたあとや風邪のあとでだるさだけが残るときにもよく使用します。最後に慢性疲労症候群というやっかいな病気があります。半年以上だるさが続き微熱やリンパ節腫大が出現します。原因がはっきりしないようでウィルス感染による可能性もあるようです。