世界のあちらこちらで、文明の膿出しが起こり始めている。

文明を体に例えると、コロナウイルスがtiggerとなり、 体の色んな部位で炎症が起こっていたことを知らせてくる。

文明はあちこちが蝕んでいた。。。現代社会は鬱自殺・殺人・孤独に溢れ、戦争、貧富の格差、少子高齢化、科学の暴走など、炎症を起こす菌が繁殖していたのだ。それが膿を作り、全身を巡る血液に乗り、今やパンデミック、敗血症状態。文明の色濃いところから膿が吹き出している。

体は熱を出し、排膿し、あちこちに巣食う菌を退治しようと症状を出す。人類は点滴をしたり、抗生剤を投与したり、局所を冷やしてみたり・・・あの手この手の対症療法を施行。

体は今、変化の時期を懸命に耐えている。。。白血球を走らせ、抗体を作り、この苦しい症状を乗り越えようとしている。

現代社会は対症療法に馴染んできているが、どうやら今回は対症療法ではどうにもならないくらいに症状が進んでいたようだ。。。同じ体には戻れないであろう。

同じ体、、、それは物質文明。

物質文明が誕生した時、それはそれは希望に満ちた文明を夢見たことだろう。人類を抽象的な神の支配から解放し、月にまで到達し得たのだから。

しかし哲学なき物質文明は、人間を本当の意味で理解し得なかった。人間の無意識深い渇望に気づくことなく、文明だけがぶくぶくと肥えていった。人間の心を置き去りにして。

今、人類は体から心に乗り換える時なのでしょう。炎症だらけ、膿だらけの体にしがみつくことなく、「体など幻であった。」と軽やかに手放していく。

そのために人類は、一人一人の認識の拡張が必要になってくる。「体が幻だ。すなわち存在は実在しない。」と本気で分かる認識まで、意識を広げていくことが次の文明からの要求なのです。