思い込みのパワーを常々感じる。

断食の指導を受けていたとき、
師匠に言われた言葉が残っている。

「人は飢餓で死ぬのではなく、飢餓感で死ぬのです。」

断食を何度となくやっているとその意味するところが分かってくる。

断食2日目夜、
空腹というピークを過ぎ、変化が起こる。

師匠の知り合いに一日1杯の青汁のみで何十年も過している方がいる。
痩せすぎているのかと思いきや、いたって普通。

また、ある患者さんがいた。
ある日、腫瘍の圧排により食道が完全閉塞を起こし食事がまったく入らなくなった。

前日までは外に散歩へ行ったり元気に過していたのだが
食事が入らないショックからベッドから起き上がらなくなった。

「食べれない自分はもうダメです。」
何度もそう言う。ベッドから起き上がってこない。

「大丈夫。」であることを何度も伝える。
そんな彼にカロリーを経静脈的にカロリーを入れ認識の変化を期待した。

しかし、彼は自分で決めたのだ。
「食べなきゃ終わりだ。」と。

私は思う。

私たちの体は、それ以上のなにものかに支配されている。

構図は以下、

物質を司るものは生命、
生命を司るものは精神、
精神を司るものは認識、
認識を司るもの心(すべてを生み出す根源)

それぞれ上位のものの影響、支配を受けている。

生命は精神の影響をダイレクトに受けている。
だからポジティブシンキングが一世を風靡する。

しかしそれでは太刀打ち出来ない時がある。
精神は条件状況によってコロコロ変わってしまうものだから。

調子がいい時はポジティブシンキングができるものの、
調子が悪い時には不可能に近い。

特に身体の不調に出会ったとき、単なるポジティブシンキングは吹き飛んでしまう。

精神は認識によって作られるのだから。

認識とは・・・
「主体が客体をどう捉えているのか」です。

私たち人間は、この認識によって世界を見ています。

人類という集団の認識もある。
また、個人の認識もある。

認識によってクラウドが作られる。

人類の集団クラウド
個人のクラウド

それらクラウドそ支配を受け、私たちは自分たちで世界の在り方を作っている。

故に「変らない世界がずっとある。」のではなく、
私たちが世界をどう認識しているのか!だけなのです。

「食べられない自分はもうダメである。」
この認識がその世界を作る。

だからこそ思う。

世界を本気で変えるなら、現象をいじるのではなく認識を変えていく。

今の五感覚の認識ではなく、
もっと深くもっと広い認識へチェンジしていく。人類全体を。

それには認識を上昇させる教育が必要。
だから言う。教育革命!

急がば回れ!なのだと思います。