「私は今、とても幸せ。」

体が機能しなくなってくる時、
この体はとてつもなく重く、とてつもなく居心地が悪くなる。

目を覚ますと出てくる
身の置き所のない倦怠感。

「眠らせて欲しい。」

そう呟かれる。

・・・鎮静の流れに
眠る状態を意図的に作るのだ。

時々に目を覚ます。そして食べ、歯磨きをし、また眠る。

その合間の時間の呟きだった。

「私は今、とても幸せ。」

そして再び眠るのだ。

ずっとずっと戦ってきた。

病と、症状と、とめどなく出てくる考えと、人間関係と・・・

それら一切を乗り越えて
平安を見つけた顔をする。

すべてを許し、
執着を捨て、
今にただただ漂う

人間は偉大です。

そう感じずにはいられない。

あれだけ欲していた平安を
あなたは見つけられたのですね。

平安は一切の戦いをやめたとき
今ここにあるものなのですね。

あなたの透き通るような美しい顔は
そのことを教えてくれるのです。