世間でお騒がせのブレスト・インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫について語ってみます。
米国における生涯罹患リスクは、1/30,000 (0.003%) と推察されています。
この数字は死亡する確率ではなく、この病気になる確率です。
確立は少ないものの、そもそもインプラント再建を受けなければ、心配しなくていい話だった訳です。
そんなの聞いてないよ〜って思っている患者さんは少なからずいるはず。
飛行機に乗れば、一定の確率で事故にあうけど、乗らない選択肢もあったのになと。
乳房のない人生もあったけど、ある人生もかなり大切です・・・悩ましい課題です。
話は変わりますが
日々の診療で身近なCT検査による被爆量は 10mSv
1万人中で 5人 (0.05%) が、その放射線被ばくに起因する癌で死亡すると言われています。
しかし、放射線被ばくを受けなかったとしても、1万人中 約 3,000人 (30%) が癌で死亡します。
参考までに
自然放射線量は年間 2.4 mSv
成田 - ニューヨーク往復 0.2 mSv
CT検査による被爆量 10 mSv
マンモグラフィー 0.05 mSv
私は事故にあいたくないから、飛行機に乗るのをできるだけ避けています。
しかし、今年のゴールデンウィークには、オーストラリア行ってきました。
飛行機に乗ることで、違った世界観を味わえるのならと思い家族全員で乗りました。
飛行機が墜落する確率は 0.0009% だそうなので、比較にならないレベルですが(汗)
さて、乳房再建どうしましょうか。