🛁 温泉療法医があえて語る──「入浴 vs シャワー」安全性の視点

 

温泉療法医の岩本麻奈です。

私は、あまりの温泉好きが高じて温泉療法医になりました。秘湯の湯けむりとあの匂い…今では恋しくてしょうがありません。

 

でも、そんな私でもフランス滞在中に驚いたことがあります。

 

🇫🇷「日本人はお風呂に浸かる文化があって羨ましい。でも歳をとったら、実はシャワーの方が安全」

 

そう、ヨーロッパの医療・介護現場では「高齢者はシャワーが安全」というのが常識なのです。

 

🔹フランスで「シャワーが安全」と言われる理由

  • 転倒・溺水リスクが低い

    浴槽の出入りがなく、足腰への負担が少ない。

  • 心血管リスクが低い

    熱いお湯に長時間つからないので、血圧変動や心筋梗塞・脳卒中のリスクを減らせる。

  • 介護がしやすい

    シャワーチェアを使えば、介助も安全で効率的。

ヨーロッパの住宅がシャワー中心なのは、文化だけでなく「医療・介護的な合理性」もあるのです。

 

🔹日本の「入浴文化」とリスク

 

もちろん日本の入浴には、温熱効果やリラックス効果がたくさんあります。

  • 血流改善・静水圧マッサージ効果

  • 睡眠の質改善(体温上昇→入眠スイッチ)

  • ストレス緩和 etc...

ただし高齢者にとってはデメリットも無視できません。

  • 浴槽の出入りで転倒

  • 高温浴による血圧急変(冬場のヒートショック)

  • 浴槽内での溺水(日本の高齢者の入浴中事故死は年間1万人以上!)

🔹高齢者にとっての最適解

  • 安全性最優先 → シャワー

    特に一人暮らしや心疾患のある方。

  • 健康・リラックス優先 → 短時間入浴

     

    • 41℃以下のぬるめ

    • 10分以内

    • 入浴前後の水分補給

    • 脱衣所・浴室の暖房でヒートショック予防

👉「入浴関連死は交通事故死の約4倍」という事実はもっと知られていいと思います。

 

💡まとめ

  • フランス:安全性重視 → シャワー推奨

  • 日本:文化重視 → ぬるめ・短時間入浴+見守り

ちなみに私は…心臓はあまり丈夫ではありませんが、それでも断然お風呂派。「大好きなお風呂♨️からそのまま昇天」──それもまた幸せな最期の形かもしれませんね。