🇺🇸アメリカが大麻を“医療枠”へ!?日本はどうする?
ーアメリカ、大麻を「スケジュール I」から「スケジュール III」へ再分類の動き
アメリカから大きなニュースが飛び込んできました。
米国麻薬取締局(DEA)は、大麻を規制物質法(CSA)上の「スケジュール I」から「スケジュール III」へ再分類する案を公表し、60日間のパブリックコメントを実施しました。
✒️スケジュール分類とは?
アメリカの規制物質法では、薬物を依存性や医療用途に応じて5段階に分類しています。
• スケジュール I:医療用途が認められず、依存性が高い(例:ヘロイン、大麻)
• スケジュール II:医療用途はあるが制約が厳しい(例:フェンタニル、コカイン)
• スケジュール III:医療用途があり、依存性リスクは中程度(例:ケタミン、合成THC製剤マリノール)
大麻がスケジュール Iから IIIへ移るということは、「危険性が最も高い薬物」から「管理のもと医療利用が認められる薬物」へ格上げされることを意味します。
🔶パブリックコメントの結果
42,000件を超えるコメントが寄せられました。
• 賛成:42%
• 反対:55%
• 中立:3%
ただし、反対派の多くは「スケジュール IIIではなく、完全に非犯罪化すべきだ」という立場であり、大麻をより自由に扱えるようにすべきという意見も根強いことがわかります。
🔶背景にあるもの
アメリカでは、すでに40州以上が医療大麻を合法化し、そのうち20州以上では嗜好用も認められています。
連邦レベルでの再分類は、医療研究の促進、製薬業界での新たな治療薬開発、さらには税制面の緩和などに直結する可能性があります。
🇯🇵日本への影響は?
日本では大麻取締法のもと依然厳しく規制されています。ただし昨年の改正(2024.12.12.)で、使用にも罰則が加わり規制は一層厳しくなる一方で、医療利用に限った例外規定も新設されました
アメリカでの再分類は、日本でも必ず議論を呼ぶはずです。
特に、医療用カンナビノイドの研究促進や、国際的な薬物規制の枠組みに対する日本の姿勢が問われることになるでしょう。
まとめ
• アメリカDEAが大麻を「スケジュール I → III」に再分類へ
• 医療研究の促進や経済的インパクトは大きい
• 日本も「国際規制」と「国内法」の調整が避けられない
「大麻=危険ドラッグ」という単純なラベルではなく、医学・科学的データに基づく冷静な議論」が、いま求められているのです。
References
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Lucas RH, Nahirnyak A, Piliero J, Peterson AM. Public Attitudes Toward the Drug Enforcement Administration’s Proposal to Reschedule Marijuana: A Cross-Sectional Mixed-Methods Analysis. Med Cannabis Cannabinoids. 2025 Jun 6;8(1):117-129. doi:10.1159/000546538
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U.S. Department of Health and Human Services (HHS). HHS Letter to DEA on Marijuana Scheduling. 2023.
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National Conference of State Legislatures (NCSL). State Medical Cannabis Laws. Updated 2025.
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National Institute on Drug Abuse (NIDA). Cannabis (Marijuana) Research Report. National Institutes of Health, 2024.
