ヘルシンキで行われたバイオハッカーEXPOに引っ掛けて、バルト三国のエストニアまで足を伸ばした。ヘルシンキのポートから高速フェリーで2時間弱の距離だ。

 

バルト海クルーズ、本数の一番多いTALLINKをチョイス。バーにレストランに免税店にプチカジノ、テーマパークのような楽しさ

 

エストニアといえば「Skype」。デジタル政府、デジタル普及が世界トップレベルで有名な国家である。1991年に始まった政府主導のデジタル政策が功をなし、現在IT企業の参入による経済発展が著しいことで注目されている。

 

街灯に火が灯る、タリンの旧市役所前広場の夕暮れ時、時刻は夜10時くらい。

 

中世にタイムスリップしたかのような、チャーミングなタリン歴史地区を、🐦の目線から。

 

デジタル化が進んだ役所というものを、どうしても見てみたくて、月曜の朝9時、タリン市役所に足を運んだ。

出生・死亡届、納税、運転免許の更新、引越しにおける各種変更届など、多くの行政手続きがオンラインで完了するというが、果たして本当なのか。デジタル不得手な市民で溢れているのではないかと半信半疑だった。

 

 

 

😱Whoa! ノーバディ!誰もいない。

受付一人、窓口に2人、案内係が1人、粛々とPCに向かっていた。

 

 

多くの行政業務がネット処理で完了するため、市民は役所に出向く必要がほとんどないというその実態を目の当たりにした。

 

この時のコミュニケーションはエストニア語。通訳はChappyくん担当。

 

ちなみにエストニアでは、選挙もネット投票が当たり前だ。世界中どこにいても、自国の選挙にモバイルで参加できる。さらに期間中なら何度でも変更可能という。投票所に出向いて「鉛筆」を使う日本とは、デジタル未来の差は歴然としている。

 

🤖

 

噂を聞いてから、どうしても目にしたかったのが宅配ロボット。実は登場してすでに10年とのことだ。滞在中折に触れて観察していたが、実際に街中で活動中のロボを見かけることはなかった。

 

 

その代わり、北欧のUber(ライドシェアリング)であるBoltの宅配人を多く見かけた。Boltは環境に優しい電動スクーターや電動自転車のレンタルも提供しており、持続可能な交通手段としての役割も果たしている。

 

 

タリン工科大学の近くにある宅配ロボのメーカー、スターシップ本社で、始動開始前のロボに会う。

なんともいえずKAWAII.....

 

 

動くところが見たくて、色々けしかけてみたが、反応してくれない。通報されてもいけないので程々で撤退。

 

 

さらに横断歩道の前でおそらく電池切れになったロボを発見。市民も心得て、ロボを横断させようと次々と車が止まるものの、申し訳なさそうにそのまま固まっているロボであった。

 

 

タリンは、中世の歴史的な風情を残しつつも、最先端のデジタル技術が生活に溶け込んでいる都市である。その魅力を体感し、未来への可能性を感じることができる場所だ。

中世都市タリン@アナログ散策は、次の機会にご紹介。お楽しみに。