<日本再生医療学会の岡野栄之理事長>

 

週末、新潟で行われた日本再生医療学会に参加しました。この会合では、先端技術を駆使する研究者や学者とともに、アカデミックな議論に身を投じる機会を得ました。

 

特に印象的だった講演はゲノム医療の大家、中村祐輔先生による「メディカルAI」に関する知見です。近い将来の医療パラダイムシフトに備えるよう促され、自身がChatGPTを親友として活用する現在の状況と相まって、大きな勇気を感じました。

 

”幹細胞治療のメカニズムがまだ完全には解明されていない”というエビデンス(事実)は相変わらずです。腎機能不全、肝機能不全、肺線維症、脊髄損傷、脳梗塞など、様々な疾患に対して幹細胞治療が有意な効果を示しているにもかかわらず、その働きの詳細は科学の追求を待つ状態にあります。幹細胞のホーミング現象やパラクライン効果に加え、今回はギャップジャンクションの概念について提唱する研究者もいました。


<日本美容内科学会の斎藤糧三先生と>

また、培養プロセスをより効果的に、あるいは「少しの方向性を指示してデザインする」方法については、日々研究に携わる者たちからの実体験を通して学ぶ貴重な場でもありました。



 

臨床現場でこれらの学びをフィードバックし、患者さんが主体的に選択できるようリスクとベネフィットを丁寧に説明することの重要性を再認識しました。今後も最新の研究と情報をキャッチアップし、日々の研鑽を積んでいくことを心に留めています。🙂