先日、まさに歴史的な瞬間に立ち会う機会がありました。それは、大麻取締法の改正が参議院本会議で賛成多数により可決・成立した同日午後に行われた、日本ヘンプ協会(佐藤 均代表)の第3回学術大会の開催です。このイベントは、開始前からかなりの盛り上がりを見せていました。

 

 

大会では、様々な分野から著名な専門家が一堂に会し、知見豊かな講演が行われました。特に注目したのは、 小関 隆先生の獣医学分野におけるCBD症例報告と、湘南医療大学の舩田正彦教授による合成カンナビノイドの薬理学に関する講演でした。舩田先生はCB1に結合する合成カンナビノイドは、想像以上に問題を抱えているという知見を、エビデンスとともに提供してくださいました。

 

 

この大会を通じて、医療用途におけるカンナビノイドの可能性の広がりを強く感じました。しかし、研究者もそして実際にこれらを扱う医師もまだまだ少ない現状も浮き彫りになり、早急に体制を整える必要性を感じています。また元来大麻草は麻薬とは違うものだ、と今まで提言してきておりましたが、結局”麻薬”取締法の一部に取り込まれてしまうという事態にもなりまして、その辺りの認識は新たにしないといけません。THCの上限に関する議論を含め、まだまだ多くの課題があります。

 

 

今回の学会の私の役割は宴会部の〆のご挨拶担当。エールの上手な助っ人も登場し、何とか会を締めくくることができました。来年には、「新生カンナビノイド元年」として、さらなる進展と成長を期待しています。

 

この分野はまさに今、大きな転換期を迎えており、私たちはその最前線に立っています。今後の動きに、どうぞご期待ください!