先日、お鮨屋での会食MTGの時のことです。コースのメイン、お寿司のお皿がサーブされます。

 

”WOW!!日本に40年も住んでいるけれど、2度目のことが起きた!びっくりね”

一緒に食事をしていた友人が突然、歓声を上げました。彼はなぜか英語がとても得意なんです。

 

<さて、ここで問題です。なぜ彼はびっくりしたのでしょう?>

 

”あなたの日本人っぷりが、いつもびっくりなんですが。いったぜんたいどうなさった?”

 

”左利きの自分に合わせた向きになっている!これ、すごい。40年もいて2度目!”

 

興奮冷めやらず。

初め、私はなんのことがよくわからず、お箸おきとかのことかと思いました。客が左利きであると察した接待係が、逆向きにお箸置きとお箸を置いたのかな、と。

 

”違う。違う。お寿司自体の向きなんだよ”

お寿司は彼からみて、右上、左下(↗︎↗︎↗︎↗︎ という感じ)に並んでます。

 

 

なるほど~!わたくし、マイノリティに分類されがちな人生を送ってきておりますが、利き手についてはマジョリティの右利きですので、生まれてこの方、この方向性は意識したこともありませんでした。お皿に並べられるお寿司が斜めになっている場合、その向きについては、普通左上、右下(↖︎↖︎↖︎↖︎ という感じ)に並べられていると思います。


お寿司をわざと逆向きにして試してみました。箸が刺さる!手首の角度に無理がある!かなり難儀です。左利きの人は普段の生活でその辺りは甘んじて受け入れるのでしょう。

 

”すごいすごい。食べやすい。こういう場面はおもてなし先進国日本でも、滅多にないんだよねグラサン

 

客商売の真髄を見せてもらったようなひと時でした。こちらのお店は六本木の六緑さんです。