南欧通信その1~その3で、お伝えしていなかったことの一つに、欧州のカーナビ事情がございます。いまだにすごい、と感じるので、文字起こししますね。今回は必要迫られて、移動した土地土地でレンタカーを借りることになりました。

 予約時には、カーナビ付きの立派な車種だと車泥棒に狙われるかもしれませんし、小回りもきくし節約にもなる、と、カーナビなしの小型タイプ、そして数少ないオートマ(ヨーロッパの標準はマニュアル車)をリクエストしました。

 けれども、”少しのプラス料金でよりコンフォートだから絶対後悔しない”と、実際に現地であてがわれた車は、そこそこ大きなピカピカ新車ばかりでした。オートマを借りる人たちはこのくらいはスタンダードだろう、と言わんばかり。

 

 

 さらにディスプレイオーディオも常備されていたので、これはカーナビが利用できる?とは思いました。けれども日本語でもカーナビは(私にとって)すごく使いづらく、いつもスマホのGoogle mapを使っているくらいですので、外国語ならいわんやおや。バッテリーも無くなったので、ケーブルで車体に繋ぎ、スマホで位置確認をしていると不思議なことが起こりました。

 

 

 突然ディスプレイに”manaのiphoneと連動しますか?”と表示されたのです。manaとはわたくしのこと??と怪訝に思いながらも、YESと表明すると、いきなり今、自分の手元で出ていたスマホのGoogle mapの画面が、そのまま車の大画面に表示されたのです。地名もカタカナ混じり、しかも聞こえてくる言葉は馴染みの日本語AI。

 

 

 

 コリは確かにコンフォート!右に左に、ロータリーの出口も日本語でちゃんとナビしてもらえ、ものすごーく便利です。地名のニース(Nice)の発音が、英語読みのナイスになっていたのは、誠にナイスでしたが。

 

 フランス、スペイン各所で5台くらい、レンタルしたのですが、全てが全く同じ機能になっておりました。進んでるー!

 とにかく車事情に非常に疎遠な輩ではありますが、日本のタクシーではGoogleとカーナビのダブル仕様のドライバーさんもよく見かけますし、スマホ画面と連動できるタイプを(たまたまか)今まで見たことがなかったので、日本では利権が絡むか何かで遅れているのか、はたまたガラパゴス?と考えちゃいました。いや、たまたまわたくしが出会っていない、知らないだけで、最新の車は連携が普通なのかもしれません。

 

 とにかく何かと心細い異国の地で、日本語で丁寧にカーナビされるのは、こんなに心強いものか、と感動しましたの。そのご報告でした。