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 クメール王朝時代、手を剃り返させヒップを強調しゆるゆると踊るセンシュアルなアプサラダンスは9世紀以降に確立されたとされ宮廷御用達でした。腰を低く落とし大地を踏みしめるスローなムーヴメント。指先から手、そして腕にかけての動きは芽、葉、花、実を形取ることで生命の一生を表現するといわれます。手先は色っぽくくねくね動き、神の使いである“蛇”の動きといわれる所以です。

 

アプサラダンスのイメージ動画(王宮舞踏団)

 

 アバターといわれる天女は天上界(神)と人間界をつなぐ美の化身(象徴)で、アプサラダンスは神に捧げる特別な奉納の舞であり、当時一般庶民が気軽に鑑賞できるものではありませんでした。

 

 いにしえのクメールの踊り子たちは全員未婚の女性でなくてはいけませんでした。アンコールワットの壁画に描かれるアバターのように皆トップレスで、頭上や首や腕、足に煌びやかな黄金の飾りをつけ、ひらひらと腰巻をたなびかせ、唯一、ただ1人の神ために舞ったそうです。ではその時代の神(の象徴)とは何でしょう?

 

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