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台湾のお宿で見つけた、昭和の『家庭の医学』

  

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問題の『オルガノーゲン』の広告

 

 「注射するだけで、鼻、耳、頬、乳房などあらゆる部分を整形できます。その場で鏡を見ながら自分の手で整えられます。無痛無害で細胞と同化しますので、変形の心配もありません(抜粋)」これは1950年代に出版された『家庭の医学』の中に掲載されていた、当時流行りの非吸収性異物注射療法の一つ、オルガノーゲンの広告です。注入後早くて数年、時に数十年後に、肉芽種形成や極度の硬化で、抜去を余儀なくされる人が続出したことで知られます。シリコンゲル、パラフィン注射法と同様、美容整形暗黒史に名を残したのでした。(中略)


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 美容医療は疾病治療とは異なります。生命保全の必要というよりも、心の豊かさのためであり、センシュアルに人生のゆとりを身につけていたい意欲の表象なのです。一刻を争って施術しないとアブナイといったものではないからこそ、ゆったりと構えて良しあしを吟味できます。まさに「急いては事を仕損じる」。心が急いて飛びついた結果、「時間と金のムダだった」だったらまだいい。時によっては(まだマシだった)元にさえ戻れない。悲劇というより「人生の喜劇」かもしれません。(中略)

 

焦ることがないから変動ファクターが多いとも言えます。わたくし、体を張り身銭を切って時に痛さをこらえ、友人知人たちにも訊ね回って検証してきました。その豊富な過去(?)ゆえに皆様の道案内くらいはできそうです。

美容皮膚科に限らずエイジングや衛生関連、イチ押し美容施術もご紹介していきたいと思っています。

 

★全文はこちらで→WOM-Bangkokセンシュアル・エイジング連載第21回