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 オバさんは親戚の“おばさん”ではありません。コトバの定義は森高千里さん1992年リリースの『私がオバさんになっても』で唄われているオバさんです。親戚のおばさんでもなく、なつかしい緑のおばさんでもありません。

 若さを失ったおねえさんでしょうか。おねえさんとは美しい大人の女性、だから「美しさが衰えた女性」の意味もあります。まぁ、失礼な!

 本当にシツレイなコトバです。英語だって、フランス語にだって、そんな言葉は存在しません。東洋礼儀の国が聞いてあきれます。こんなコトバが日本に流通している限り、男性からのセクハラだけでなく、同性どうしのマウンティングもやむことはないでしょう。

 開き直って、「そんなこと言うなら最強のオバさんになって、世の中の不正義を糾してやる」という戦闘的な方々もいらっしゃいます。

 

 でも私は、そんなことはオススメしません。男性の武器が腕力なら、女性最強の武器は美しさだと思うからです。その武器を自分から手放すなんて、なんとモッタイナイ!

 オバさんは他人への思いやりも優しさもない卑しいコトバです。近代以前の美しい日本語の中には現れません。最近のちゃらいコトバで低俗な概念。概念をなくすが先か、コトバをなくすが先か、ともかく一挙にやっちゃいましょう

 オバさんと呼ばない、呼ばせない! センシュアルであり続けることの第一歩のストラテジーです。

 

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