1

 ハリケーン・ハービーがテキサスを襲い、イルマも負けずにフロリダを荒らす。温暖化の恐ろしさも知らず、パリ協定をイチ抜けしたトランプさん。神の怒りか国民の怨嗟かであります。

日本も台風シーズンとなりました。


3

 インドシナ半島は四季のない熱帯モンスーン気候。5月から10月いっぱいくらいが雨季、11月から4月が乾季、画然と二分化されます。

雨季といっても、東アジアの梅雨のように一日中しとしと雨ふりということはありません。午後か夕方の1時間か2時間、夕立の親玉のような――というより日本でもお馴染みとなった“短時間異常強雨”である――スコールがやってきます。だけど、ふだんは線状降水帯を伴いませんので、過ぎればカラリと晴れます。椰子の葉末に夕日でキラめく水滴のキレイったらありません。


2

4
 

 私は小さいころから、「嵐が来るぞ、台風が来るぞ」という声を聞くと、怖くなるというより、未知の期待にワクワクするタイプのナマイキな子どもだったようです。それは今でも終始一貫ですね。…性懲りもなく。

 予知能力ではなく、怖いもの見たさ期待力が強いせいからなのか、最近はクマエ(=地元クメール人)のように、スコールがやってくることがわかってきました。その時刻や規模が読めます。湿った風、空の唸り、肌が感じる冷ややかな空気感。まず心中がなにやら不穏になって、それからワクワクと胸騒ぎがしてくるのです。…ホンマでっか?

 

6
 
1

2


 しばらくするとあたりが暗くなり、重ったるい雨雲が空を覆います。雨はシトシトと可憐な線香花火みたいには降りません。なにしろ短時間異常強雨、みるみるうちに道は川になり、川は大河となります。

雷を伴えば、1960年代末期ベトナム『地獄の黙示録』です。映画でしか聞いたことがない凄絶な爆音が、天帝の怒りの審判のごとく落ちてまいります。…あな恐ろし。

もっとも、ときたまの“ミッドナイトスコール★稲妻つき”となると、恐ろしくも美しい総天然色イルミネーション・ショーが目の前に展開します。これはラッキーかも?

 

 地球の生命力や恐るべし! 三期作の豊かな稔りは、この連弾のごとき強烈な慈雨によってもたらされます。天候の緩急も半端ない――むしろ凌ぎやすく感じます。真夏のジトジトとまとわりつく東京の猛暑のいやらしさは、こんなもんじゃありません。

もうちょっとしたら乾季に突入します。それがどの程度のドライっぷりか、またご報告いたしますね。


❤︎❤︎❤︎ さて、嵐の前の静けさ!?

 本日9月16日(土)の20時からFM 京都αステーション「Aricoピータースレストラン」 にゲスト出演させていただきます。


9

ピアニストのAricoさんがDJ役♪「フランスの教育、子育てに学ぶ、人生に消しゴムを使わない生き方」 からの前編となります。

日仏教育と哲学について。パリの姉妹都市である、日本一の官能都市“京都”からの発信は大変光栄ですわ。radikoのアプリでエリアフリー(有料)&タイムフリーで全国どこからでも聴くことができます。

 
7

8


 よろしう、おたのもうします。いや、かんにんぇ。

おおきに。ほな、のちほどに。…イミシンやなぁ。