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 先だって日経出版から『人生に消しゴムを使わない生き方』 刊行されたご本を、私が勝手に略称したというか愛称が「ジン消し」ですが、人生と消しゴムを語ったのは私だけではなかったのです!

 

ジョン・W・ガードナーという人が

「人生とは消しゴムなしで描く芸術である」と言っています。

――Life is the art of drawing without an eraser. ;John W. Gardner

 

 ジョン・ウィリアム・ガードナー(John William Gardner, 1912-2002)は米国の政治家 ・実業家。カーネギーコーポレーションの社長やリンドン・ジョンソン 政権の保健教育福祉長官 (HEW)を務めました。教育に深い造詣と識見をもっていたといわれています。

 

 こんなエクセレントなメッセージも遺しています。

「配管工事が安っぽいからと優秀な配管工を軽視したり、哲学は崇高だと思いこんで低俗な哲学に寛容であるような社会は、優れた配管工も高尚な哲学も持ちえないものである」と。

 

 ということでで、東洋経済オンラインジン消し編第2回のご紹介です。

「学力」で勝る日本がフランスの教育に学ぶ事

 

 手前味噌のひと言を聞いてください。

――フランスは、「世界のビッグワンであるアメリカに対して(日本のようにペコペコせず)威張りくさってしゃべって、なんだか田舎者扱いしています」と書きました。――なにがセンシュアルでしょう? そうです、「威張ってしゃべったり、田舎者扱いしている」はしていません。「威張っているよう」「なんだか」という、曖昧の靄の中に隠しています。その政治的老獪こそセンシュアルなのです。