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 フランス大統領マクロンの妻であるブリジット、いまや時代のダーリンとなりつつあります。

パリマダ よりも、ブリジットに「生涯恋愛現役」 や「年の差結婚ラブラブ」の秘訣を学んだほうが手っ取り早いかもしれません。年齢差は同じでもアメリカ大統領トランプのケースでは、世間の注目度も低く、好感度となるとほとんど感じられませんでした。

わたくしも同じ、なんだか気分がいいのです。セクシュアルよりセンシュアルだから? それよりも、わたくしが女であり、生涯恋愛したいと謳い、彼女の年代に近いことで羨しいと思うからなのでしょう。


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 縁側には明るい陽がさす暖かいところだけでなく、涼しい日陰も必要です。涼しさをもたらしてくれるのは軒庇(のきひさし)。軒の庇の表はいつも燦々とした陽光があふれていますが、裏側は終始暗い影のままなのです。

 

絶対に日が当たらない庇の裏の「彼」の情報が流れてくることはありません。わたくしは彼のことがずっと気になっていました。彼といっても、ラジオフランスのCEOである“彼”(ゲイ疑惑浮上時の)ではありません。こちらの彼はメディア露出前から、パリの好色マダム間では忍び音もらすホトトギスのように、まことしやかに囁かれておりましたけれど――。

 

 わたくしが気になっていた「彼」はブリジットの元夫。今回の東洋経済の連載は「彼」のことを思ってみました。読んでいただけたら嬉しいです。

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パリの街角写真はイラストレーター&デザイナーMeiko Paris さんご提供です