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こちらは夏の終わりにアップ予定だった失念ブログです。


夏休みはいつも日本で過ごすのが大の楽しみの次男。現在パリ大学、社会学部の学生で、特に日仏の文化&経済比較論等が大の得意です。これはよい機会と、気のおけない仕事先やイベントに連れて行ってアシスタント(荷物持ち兼)してもらい、社会勉強をさせました。


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中間子の苦労もあってか、高校生の頃から社会人に間違えられたりともともと大人びた風貌ではありましたが、ヒゲを蓄えてさらにエイジング!? 若干21歳には見えません。
ちょっとアウエイ、アウトロー的な雰囲気。イベントのスタッフの皆から大人扱いされ、まんざらでもない様子でした。


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けれどもいくつかのシチュエーション、例えば出入国の審査などでは裏目にでることもあります。実際に長時間質問攻めにあうことが多いと。今回夏の日本は直行便より安いフランクフルト経由。往路ではヴィザ更新中のレセピセ(仮の証明書のようなもの)を自宅に忘れてきたこともあって、ドイツで強い勧告を受けたらしいのです。

 

日本のバカンスの終わり頃、パリへの復路でのドイツの審査がとても不安だと不穏になる次男。

”パリならフランス語で十分に説明できる。ドイツは厳しい。直行便に変更してもらえない?”

“何いっているの。このチケットではそれはムリ。それにゼッタイダメと決まったわけではないじゃない。ちゃんと英語で釈明してみる。んーーー。あとは、言い方悪いけど、態度がなんとなく、生意気にみえるのかもよ。例えばヒゲを剃って、従順な学生らしいヘアスタイルと服で、爽やかな印象で堂々とのぞんでみたら?”

と、アドヴァイスしてみました。

”そんな事でダイジョウブかなぁ。ダメならまた日本に逆戻りだぁ。”
”大丈夫。ママを信じなさい!”

言い切ったものの、こういう場合の入国審査は水もので微妙。ドイツにいる知人に事情を説明し、何かの時には電話で説明してもらう手はずと整え、万一も考え日本の受け入れ先を確保し、お金も余計にもたせて万全を期しました。

当日フランクフルトからSMSの着信音


“ほんとにママのいうとおり、今回ゼンゼンダイジョブだったぁ。ありがとう。すごい。これは、higenashi no chikaraだ!”
髭をキレイに剃って、いつもは着ないトラッドなジャケットと白いパンツ。何処から見ても爽やか青年の風体でパリに戻ってきた次男でした。


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事前に秋からのバイトのロールプレイをする髭なし。実際にはこのバイトは三男に譲ることになるのですが。


higenashi no chikaraを身をもって体感した息子。

“人は見かけで判断されることが多い”......これも彼のよい社会勉強になりました。