$岩本麻奈 オフィシャルブログ 『はだぢから開発室・分室』 Powered by Ameba-irojiro_01

以下のようなメイルをいただきました。

ある美容家の方のお話しで、こんなことをききました。
『肌の若さは肌の白さで決まります。だから、おばあちゃんになっても色白肌を目指ししましょう。実際にトシをとってもモテるのは色白のおばあちゃんです。だから、アンチエイジングをしっかりやってモテるおばあちゃんを目指しましょう』
麻奈先生、これは本当ですか? 肌は白い方が若いのですか? 私は地黒なのでどうしても白くなりません。トシをとってもモテないのか、とガッカリしちゃって……。
 

色白は七難隠す、の“美白信仰国ニッポン”ですから、白い肌を常に渇望するのはある程度はしょうがないのかなー、とは思うのですが…… ┐(´`;)┌

では、順番に検証していきましょう。

『肌の若さは白さで決まる』。本当にそうでしょうか?

実際はキメの細かい色白肌は、オイリーな色黒肌より紫外線に弱く、シミ、シワになりやすいのです。色白ということは、自然のUVカットともいえる“メラニン”が少ないわけですから……。そして多くは色黒肌ほど皮脂腺の働きが活発でないため、更年期以降は乾燥することも多くなります。年齢を重ねてくると、見た目の若さの面では次第に色黒肌に軍配があがるようになってきます。

また皮膚科学的にも、白人、黄色人種、黒人で比べると、黒人の肌が一番若々しいです。若い頃に“妖精のように美しい”と形容される、コーカサスの肌の劣化の方がより激しいということは、すでに検証ずみです。まぁ、これは紫外線カットにあまり熱心でないことも原因にあるのでしょうけれど……。また、褐色系のインド、スリランカの女性にも肌の美しい人が多いですね。アーユルヴェーダ的生活が一役を担っているのかもしれませんけど……。

ただし、どんな色でもシミが多いと老けて見えるのは確か(黒人はそういう意味でアドヴァンテージ)ですので、ここは『シミやくすみなど、肌のコントラストの少ない人が若く見える』が、正しいと思います。

次にこちら。『実際に年をとってもモテるのは色白のおばぁちゃん』です。

これは主観、あるいは色白=正義ということにしたい情報操作、と思います。それ以外のナニモノでもないでしょう。実際に後期高齢者に関する肌の色とモテの相関関係をリサーチしたデータがあるというのならゴメンナサイですが。

そして、私的に一番ひっかかったところは、実は最後のシメの部分でした。『だから、地道にアンチエイジングをしっかりやってモテるおばぁちゃんを目指しましょう』。

生きているかどうかも判らないモテモテの老年期を想像し、そのために若いときからアンチエイジングに励むだなんて、そんな日々を過ごしていたら、それこそ老け込みそうです。これは本当に目指すベクトルが間違っています。

「今、キレイに」なって「今、モテる」ことにこそ、意味があるんじゃないですか?

だいたいにおいて、トシをとってもモテる人というのは、人間的な魅力に満ちているからモテているわけで、肌の若さなどはその中のほんの一部の要因でしかないと思います。実際に肌の若さや白さが勝負どころということになるのであれば、若い人が出てきたら勝てないわけですし。男性はそんな狭いところだけで女性を見ていたりはしないと思います。

──結論。

他人の独断と偏見による主観的意見なんかに左右されたりはせずに、自信を持ってハッピーな気持ちでスキンケアしていきましょう!!
(⌒.-)=★

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