sirène d’alerte a Paris

$岩本麻奈 オフィシャルブログ 『はだぢから開発室・分室』 Powered by Ameba-ani_01
写真提供:岩本 “兄” 宏紀

今回はちょっと軍事ネタでーす。

7月14日の革命記念日が近づいてますので、なんとなく。日本では『巴里祭』という優雅な名前で認識されているようですが、実は古い君主の首を獲り、多大な流血の後に獲得した平和と平等への賛歌。要は軍事パレードの祭典です。

フランスは少し前までは徴兵制もあった軍事大国だ、というのを再認識させられます。フランス国家の「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise)」日本語訳、検索してみてくださいませ。



さて15年もフランスに住んでいるのに、最近になって知った事実があります。それは毎月第1水曜日のお昼に、空襲警報のようなサイレンが街中に鳴り響くこと。

これは大災害や戦争(テロ)時のための警報機作動テストらしいのですが、日本のようにていねいに「ただ今から警報機のテストをします」とかいうアナウンスもなしで、いきなり始まります。

高齢の方など、この音を耳にするたびに戦時中を思い出して気が引き締まる人も多いとか。

先日、今度こそは逃さないぞ!!と、心して聴いてみました。

ウゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ゥゥ……

こっ、これは……まったく日本と同じ音。
(´・_・`)

モノクロの戦争映画の1シーンが脳裏に浮かびました。さすがパリで聴くだけあって、日本の東京大空襲とかではなく西洋映画のそれですが……。

平和を感受できる“幸せ”を確認するにはいいチャンスですね。たとえそれが微妙な均衡のうえに成り立つ見かけ上の平和であって、戦禍の火種が世界のあちこちでくすぶり続けていたとしても。

この音を第1水曜日以外に聴くことがないよう祈りますわ。