今年は70万人以上が受けるというバカロレア(大学入学資格試験)。昨日午前8時に、恒例の“哲学” の問題からスタートしました。
理系文系関係なく、全受験生に課せられるという学問の最高峰。3問の中から1問を選び、4時間に渡って論述筆記する一本勝負。
これを弱冠人生18年──いや、フランスでいうなら新成人である青年たちが受けるわけです。さすがデカルトの息子たち。
わが家では、中国4000年を肌で知ってそうな、中身がやたらと老成してる三男が、いそいそと挑戦しております。
*過去エッセイはこちら → ◎
さて、これが今年の試験問題です。
◎文系
1:働くことで人は何を得ることができるのか?
2:すべての信仰は理性と対立するか?
3:スピノザの『神学政治論』について抜粋部分を説明せよ。
◎理系
1:国家がなければ我々はより自由になれるか?
2:我々は真実を探す義務があるのか?
3:ルソーの『エミールまたは教育について』について抜粋部分を説明せよ。
◎経済社会系
1:労働、それは実益だけのものか?
2:自然の欲求は存在するか?
3:ジョージ・バークリィ『受動的服従』について抜粋部分を説明せよ。
どこかで小耳に挟んだお話を、最後に少々。過去に「リスクとはなにか」という出題に「リスクとはこれである」とだけ書き、白紙を提出し、高得点を得た生徒がいたとかいなかったとか。
(^o^)
皆様も、にわか哲学バーの酒の肴にいかがでしょ?
(*^_^*)