$岩本麻奈 オフィシャルブログ 『はだぢから開発室・分室』 Powered by Ameba-soldes2012

フランスでは年に2回、バーゲンの開始日が法律でキメられております。

パリではこの1月11日に一斉バーゲンが開始したのですが……街中を観察してみると、例年に比べて袋を抱えてうろうろしているヒトが少ないし、デパート周囲以外では店頭で行列を見ることもほとんどありません。

ここ数年で一斉バーゲンとは別に、“プロモーション”とうたって各店個別に値引きをしてもよいことになったので、そのせいもあるかとは思いますが、それにしても活気がありません。

やはり欧州不況真っ只中という感じです。
(。-_-。)



たまたまロンドンで年越ししたヒトやロンドン留学中の息子などに話を聞きましたら、なんとフランスより遥かに大変な状態のようです。ユーロが97円をゆらゆらしている状況もすごいですが、ポンドだって今や120円を切っております。

英語・日本語を駆使する旅行会社の仕事が税込で時給6ポンドとか。ポルトガルの南にファロという富裕層御用達のリゾート地があるのですが、そこのゴルフ場に毎年大勢押し寄せるイギリス人達がほとんどいなかったとか。ロンドンの街はとにかく暗いとか。……いやいや、それは天気のせいもあるか、と。
( ̄∀ ̄)

新聞の報道を見ていると面白いです。イギリスとフランスではユーロ継続に対し、かなり見解の相違があるようです。そしてBRICsに翳りがでてきた今日この頃、問題は多いけどポーランド周辺が伏兵と云われています。

ユーロ問題でギリシャや南欧がお荷物のように叩かれていますが、我が日本は地理的な条件を無視して考えても(財政赤字や債務残高のGDP%比)、EUに加盟できる基準にまったく到達していませんよね。経済も相対性理論でなりたっているのだなぁと納得。

また、ある見識家からこんな意見もいただきました。

ヨーロッパの現在の経済不安はアメリカ、それもウォール街がしかけた戦争だ、という側面があります。慢性的に弱体化しつつある基軸通貨のドルにとって脅威となるのは、残念ながら円でも中国元でもなく、ユーロです。そのユーロを叩くことは、ドルにとって好ましいわけです。そもそもギリシアがEUに加盟するとき、リーマン・ブラザーズがいわば粉飾決算を勧めました。ギリシアはもともとEU加盟のハードルをクリアできていなかったのです。いわばマッチ・ポンプですね。
(@'o'@)

経済オンチの私ですら、このところの世界情勢は目が離せません。とはいえ、命まで獲られるわけでもなし。やみくもに脅かされることなく冷静に情報収集といきましょうか。